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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科72巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器内視鏡手術のすべて〈特別付録Web動画〉 前立腺・尿道の手術

腹腔鏡下前立腺全摘除術

著者: 佐々木裕1 頴川晋1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.196 - P.202

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Point

●LRPでは,トロッカー挿入位置を工夫することにより腹部手術既往例にも適宜対応可能である.

●膀胱頸部離断は側方からのアプローチを併用し,なるべく膀胱頸部を温存している.この際,内尿道括約筋の縦走筋構造にも注目する.

●神経温存手技では,エネルギーデバイスはできるだけ使用せず,クリップを使用して行う.Lateral pedicleから流入する動脈は確実にクリッピング後に切断する必要性がある.

●DVCの切開は,バンチングは行わず鋭的切開時に動脈の断端のみをモノポーラで凝固し,すべて切断後に縫合閉鎖することで周囲への侵襲を最低限に抑えている.

●尿道の離断は側視を使用して,尿道の2層構造を認識した離断を行っている.

参考文献

1) Brunocilla E, Schiavina R, Pultrone CV, et al : Preservation of the smooth muscular internal (vesical) sphincter and of the proximal urethra for the early recovery of urinary continence after retropubic radical prostatectomy : a prospective case-control study. Int J Urol 21 : 157, 2014
2) Sasaki H, Miki J, Kimura T, et al : Upfront transection and subsequent ligation of the dorsal vein complex during laparoscopic radical prostatectomy. Int J Urol 17 : 960─961, 2010
3) Sasaki H, Miki J, Kimura T, et al : Lateral view dissection of the prostato-urethral junction to reduce positive apical margin in laparoscopic radical prostatectomy. Int J Urol 16 : 664─669, 2009
4) Rocco F, Carmignani L, Acquati P, et al : Restoration of posterior aspect of rhabdosphincter shortens continence time after radical retropubic prostatectomy. J Urol 175 : 2201─2206, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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