臨床泌尿器科72巻9号

2018年08月発行

特集 匠の伝承─手術を極めたいあなたへ

〈腹腔鏡下手術〉

仰臥位後腹膜鏡による腹腔鏡下後腹膜リンパ節郭清術

著者： 川端岳¹

所属機関： ¹関西労災病院泌尿器科

ページ範囲：P.692 - P.695

文献概要

▶ポイント

・新規術式の導入には，知識として過去の業績を探るとともに広く周囲を見渡すことが重要である．

・手術の際には，他科からの知識も交えつつ基本操作を遵守することが成功の秘訣である．

・新たな技術を習得したら，1つの術式にとらわれることなく，ほかの術式への応用も常に念頭に置いて毎回の手術に臨むと，さらなる展開が期待できる．

参考文献

1） 川端 岳, 原 勲, 田中一志, 他 : 仰臥位による後腹膜腔鏡下腎尿管全摘除術. 日内視鏡外会誌9 : 145─150, 2004

2） Hara I, Kawabata G, Yamada Y, et al : Extraperitoneal laparoscopic retroperitoneal lymph node dissection in supine position after chemotherapy for advanced testicular carcinoma. Int J Urol 11 : 934─939, 2004

3） 川端 岳, 守殿貞夫 : 進行性精巣腫瘍に対する化学療法後の後腹膜鏡下RPLND─仰臥位による後腹膜前方到達法 （右側例）. PC Lecture泌尿器科腹腔鏡手術シリーズNo.10, 住友製薬, 2004

4） 川端 岳, 原 勲 : 後腹膜リンパ節郭清術を安全に行うために. 臨泌59 : 671─677, 2005

5） 川端 岳, 山中邦人, 松下 経, 他 : 仰臥位後腹膜鏡下による腎盂形成術. Jpn J Endourol ESWL 20 : 109, 2007