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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科73巻10号

2019年09月発行

文献概要

特集 腎移植臨床の進歩―集学的治療における泌尿器科医の役割を再考する 〈手術関連〉

腎移植の標準術式とトラブルシューティング

著者: 田邉起1 佐々木元1 原田浩1

所属機関: 1市立札幌病院腎臓移植外科

ページ範囲:P.702 - P.707

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▶ポイント

・まずは,それぞれの施設で確立された標準的な術式を理解,習得することが重要である.

・血管吻合の困難な症例などには,血管形成を臨機応変に行い,血流を保つための最適な血行再建を行う.

・移植患者は慢性腎不全および免疫抑制状態により,些細な合併症でも重篤な全身状態悪化を起こしうることを念頭に置く.

参考文献

1) Iwami D, Harada H, Morita K, et al : Preservation of deep inferior epigastric artery at kidney transplantation prevents atrophy of lower rectus abdominis muscle. Transplantation 93 : 1013-1016, 2012
2) Hotta K, Miura M, Wada Y, et al : Atrophic bladder in long-term dialysis patients increases the risk for urological complications after kidney transplantation. Int J Urol 24 : 314-319, 2017
3) 奥見雅由, 石田英樹, 田邉一成 : 動脈硬化の著しい患者に対する腎移植. 臨泌69 : 1124-1129, 2015
4) Iwami D, Hotta K, Sasaki H, et al : A 2-mm Cutoff Value Is Reasonable and Feasible for Vascular Reconstruction in a Kidney Allograft With Multiple Arteries. Transplant Proc 51 : 1317-1320, 2019
5) 齋藤和英, 谷川俊貴, 高橋公太 : 目でみる泌尿器科手術のポイント 腎移植術. 臨泌56 : 697-706, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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