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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科73巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科周術期パーフェクト管理 腫瘍関連の手術:腎

腎癌のアブレーション療法

著者: 中塚豊真1

所属機関: 1三重大学医学部附属病院放射線科

ページ範囲:P.40 - P.43

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Point

◆アブレーション治療前にはガイドライン上,生検による確定診断が必要とされ,播種性転移のリスクは0.1%以下と低いことを説明する.

◆アブレーション治療までの待機期間を要する場合でも,腎癌の腫瘍径増大速度は平均4〜5mm/年と遅く,ガイドライン上,多少増大しても進行度T1aの早期腎癌であれば,遅延手術治療成績は同じであることを説明する.

◆特に,高齢や重篤な併存疾患をもつハイリスク患者では,無理に1回ですべてを治療せず,複数回に分割してアブレーション治療をより安全に行うことがあると説明する.

参考文献

1) 日本泌尿器科学会(編) : 腎癌診療ガイドライン2017年版. pp23-26, メディカルレビュー社, 東京, 2017
2) 日本泌尿器科学会(編) : 腎癌診療ガイドライン2017年版. pp120-122, メディカルレビュー社, 東京, 2017
3) Iguchi T, Hiraki T, Tomita K, et al : Simultaneous biopsy and radiofrequencyablation of T1a renal cell carcinoma. Diagn Interv Imaging 97 : 1159-1164, 2016
4) Takaki H, Nakatsuka A, Cornelis F, et al : False-positive Tumor Enhancement After Cryoablation of Renal Cell Carcinoma : A Prospective Study. AJR Am J Roentgenol 206 : 332-339, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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