臨床泌尿器科73巻4号

2019年04月発行

増刊号特集 泌尿器科周術期パーフェクト管理

腫瘍関連の手術：腎

腹腔鏡下腎摘除術

著者： 小澤迪喜¹ 土谷順彦¹

所属機関： ¹山形大学医学部腎泌尿器外科学講座

ページ範囲：P.48 - P.51

文献概要

Point

◆スタンダードな手術で周術期管理は比較的容易であり，十分な術前検査とシミュレーションを行い，万全の準備で手術に臨むことが肝要である．

◆手術体位による神経筋損傷や褥瘡の予防にも留意する．

◆ポートサイトヘルニアやポート部再発などの術後一定期間経過してからの合併症にも留意する．

参考文献

1） 日本泌尿器内視鏡学会 （編） : 泌尿器腹腔鏡手術ガイドライン2014年版. Jpn J Endourol 27 : 1-46, 2014

2） 吉野 能, 松川宜久, 佐々直人, 他 : 腹腔鏡手術におけるトラブルシューティング―経腹膜到達法で行う腹腔鏡下腎摘除術における合併症の傾向と対策. Jpn J Endourol 29 : 6-10, 2016

3） 柳田知彦, 片岡政雄, 小島祥敬 : エキスパートが語る! 腹腔鏡下手術の落とし穴と対処法―術前プランニングの注意点 気をつけるべき患者因子と合併症. 臨泌70 : 822-826, 2016

4） 荒井陽一, 松田公志, 高橋 悟 （編） : Ⅲ腹腔鏡下腎摘除術. 新版泌尿器周術期管理のすべて 第1版. pp160-165, メジカルビュー社, 東京, 2013

5） 荒井陽一, 高橋 悟, 山本新吾 : Ⅱ腎・副腎の手術. 腹腔鏡手術 （Urologic Surgery Next I） Laparoscopic Surgery 第1版. pp12-53, メジカルビュー社, 東京, 2013