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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科73巻4号

2019年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科周術期パーフェクト管理 注意すべき患者の術前・術後管理

妊娠中の患者

著者: 柿沼敏行1 栁田薫1

所属機関: 1国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター

ページ範囲:P.303 - P.304

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Point

◆妊娠中の患者の手術は,可能な限り避けることが望ましいが,緊急手術が必要であれば,妊娠10週以降,可能であれば妊娠中期(妊娠16週以降)の手術を考慮する.

◆麻酔法の第一選択は,脊椎クモ膜下麻酔や硬膜外麻酔などの区域麻酔とするが,術式および母体,胎児のリスクベネフィットを評価して全身麻酔も選択可能である.

◆周術期の要点は,母体安全の確保,子宮胎盤循環の維持,流・早産の予防であり,妊娠22週以降では,周術期の胎児心拍・子宮収縮のモニターおよび,緊急帝王切開術の可能性を考慮する.

参考文献

1) ACOG Committee on Obstetric Practice : ACOG Committee Opinion No.474 : nonobstetric surgery during pregnancy. Obstet Gynecol 117 : 420-421, 2011
2) Moore KL, Persaud TVN and Torchia M : The Developing Human 9th ed. pp487-499, Elsevier, Philadelphia, 2011
3) Wilder RT, Flick RP, Sprung J, et al : Early exposure to anesthesia and learning disabilities in a population-based birth cohort. Anesthesiology 110 : 796-804, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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