臨床泌尿器科73巻5号

2019年04月発行

特集 ロボット支援手術を極める―よりハイクラスな手技を求めるあなたに〈特別付録Web動画〉 〈ロボット支援前立腺全摘除術〉

さまざまな形状に対する尖部処理

著者： 川端岳¹

所属機関： ¹関西ろうさい病院泌尿器科

ページ範囲：P.270 - P.274

▶ポイント

・MRIの横断，冠状断および矢状断画像を詳細に観察し，立体構造を術前に想定しておくことが重要である．

・DVCの厚みや拡がり，恥骨の形状も同様に把握しておく．

・前立腺尖部形状のさまざまなバリエーションを成書で習得しておく．

・剝離切開操作と3rdアームによる牽引との協調が層の判別に不可欠である．

＊本論文中、［▶動画］マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます（公開期間：2021年4月末まで公開）。

参考文献

1） Finley DS, Margolis D, Raman SS, et al : Fine-tuning robot-assisted radical prostatectomy planning with MRI. Urol Oncol 31 : 766-775, 2013

2） 川端 岳 : 前立腺の剥離 : 神経温存術式 （Interfascial, Partial Extrafacial）. In : 松田公志 （編） : 新Urologic Surgeryシリーズ1 前立腺癌の手術. pp113-123, メジカルビュー社, 東京, 2009

3） 本田正史, 武中 篤 : RARPに必要な外科解剖. In : 土谷順彦 （編） : Urologic Surgery Next 2 ロボット支援手術. pp2-11, メジカルビュー社, 東京, 2018

4） Myers RP : Practical surgical anatomy for radical prostatectomy. Urol Clin North Am 28 : 473-490, 2001