臨床泌尿器科73巻7号

2019年06月発行

特集 メディカルスタッフとともに診る 高齢者の排尿マネジメント

〈高齢者の排尿管理の問題点とその対処法〉

排尿自立指導料の現状と問題点

著者： 吉田美香子¹ 真田弘美²

所属機関： ¹東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学分野 ²東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野

ページ範囲：P.454 - P.456

文献概要

▶ポイント

・排尿自立指導料の普及は進んでいるが，その伸びはここ1年で鈍化している．

・算定施設の拡大と算定施設内での普及の双方に取り組んでいく必要がある．

・“排尿が自立する”まで，一貫した継続支援が提供できる仕組みづくりが求められる．

参考文献

1） 厚生労働省 : 平成28年度診療報酬改定について. 第2.改定の概要 平成28年度診療報酬改定説明 （医科） その6

2） 後藤百万, 吉川羊子, 小野佳成, 他 : 老人施設における高齢者排尿管理に関する実態と今後の戦略 : アンケート及び訪問聴き取り調査. 日神因性膀胱会誌12 : 207-222, 2001

3） 後藤百万, 吉川羊子, 服部良平, 他 : 被在宅看護高齢者における排尿管理の実態調査. 泌紀48 : 653-658, 2002

4） 一般社団法人日本創傷・オストミー・失禁管理学会 （編） : 「排尿自立指導料」 に関する手引き 新版. 照林社, 東京, 2018

5） 正源寺美穂, 池永康規, 吉田美香子, 他 : 脳卒中患者に対する急性期病院から回復期リハビリテーション病棟への継続的排尿自立支援の効果. 日創傷オストミー失禁管理会誌21 : 304-312, 2017