臨床泌尿器科73巻7号

2019年06月発行

特集 メディカルスタッフとともに診る 高齢者の排尿マネジメント

〈高齢者の排尿管理の問題点とその対処法〉

在宅医療と排尿管理

著者： 太田雅也¹

所属機関： ¹医療法人社団医真会世田谷ホームケアクリニック

ページ範囲：P.466 - P.470

文献概要

▶ポイント

・在宅医療における医師の役割を理解し，医療介護連携による排尿管理に努める．

・在宅での排尿管理には年齢・病状・介護環境などに配慮した治療計画が重要である．

・泌尿器科医には多職種に対する排尿管理指導やカテーテル抜去への取り組みが求められる．

参考文献

1） 公益社団法人日本医師会 : かかりつけ医機能と在宅医療についての診療所調査 結果 （概要版）. 在宅医療への今後の取り組み, 2017

2） 内閣府大臣官房政府広報室 : 介護保険制度に関する世論調査. 高齢者介護に関する不安感等について家族に介護が必要になった場合に困る点 : 世論調査報告書, 2010

3） 島崎亮司 : 在宅医療で遭遇する尿路管理・排泄トラブル 在宅医療で見るべきポイント : 25-28, 2018

4） 三井貴彦, 武田正之 : 神経因性膀胱. 臨泌71 : 232-235, 2019

5） Hameed A and Charles TJ : Cholinergic crisis following treatment of postoperative urinary retention with distigmine bromide. Br J Clin Pract 48 : 103-104, 1994

6） 日本泌尿器科学会 （編） : 男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン. リッチヒルメディカル, 東京, 2017