icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科73巻9号

2019年08月発行

学会印象記

「第114回AUA」印象記

著者: 田岡利宜也1

所属機関: 1香川大学医学部泌尿器科学

ページ範囲:P.676 - P.677

文献概要

2019年5月3〜6日にシカゴで開催された“114th AUA Annual Meeting”には,世界120か国から7991演題が投稿された.これは同年3月にスペイン・バルセロナで開催された“34th Annual EAU Congress”の80か国,5500演題を大きく上回るもので,改めて泌尿器科領域における世界最大級の学術集会であることが示された.その採択率は33.5%で,2675演題の採択数に,1万5770人の学会参加者を集めて,学会会場であるMcCormick Placeは熱気に満ちていた.

 一方,日本からのearly registration数は,2018年にサンフランシスコで開催された同学術集会の294人と比較して,約半数の157人と公表された.採択された演題数も186で,例年度よりも少なかった.この背景には,学会会期と重なったゴールデンウィークがあろう.私はゴールデンウィークを考慮せず演題投稿し,Moderated Poster Sessionで採択されたほか,AUA/JUA International Affiliate Society Meeting(Joint Meeting)のパネリストも仰せつかり,4月後半の日本泌尿器科学会総会が終わるまで発表できることを喜んでいた.しかし,その準備は大変で,ゴールデンウィークの前半をその作業で費やし,後半の発表につなげる過程で子どもから向けられた“冷淡な視線”に何度か後悔の念を抱かずにはいられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら