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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科74巻1号

2020年01月発行

特集 地域で診る・看取る緩和ケア―泌尿器科医として知っておくべきこと

緩和ケア病棟の現状と近未来の在り方

著者: 佐野広美1

所属機関: 1野村病院緩和ケア部門

ページ範囲:P.76 - P.81

文献概要

▶ポイント

・緩和ケア病棟には療養場所としてだけでなく,在宅療養を支える地域連携機能が求められる時代となった.

・がん治療中からのアドバンス・ケア・プランニングは,終末期の適切な療養先選択において重要である.

・終末期がん患者でも地域包括ケアシステムのなかで,住み慣れた地域で安心して過ごせる体制づくりが必要である.

参考文献

1) 伊藤浩明 : 「ホスピス機能を有する急性期緩和ケア病棟」 への模索―緩和ケア病棟開設3年間の活動経過と結果. Palliat Care Res 9 : 910-914, 2014
2) 前野宏 : 診療報酬改定にみる緩和ケア病棟の今後―変わるべきことと変わってはいけないこと. がん患者と対療28 : 42-46, 2019
3) 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 : ホスピス緩和ケア白書2019. pp75-77, 青海社, 東京, 2019
4) Rosenberg JH, et al : Antimicrobial use for symptom management in patients receiving hospice and palliative care : a systematic review. J Palliat Med 16 : 1568-1574, 2013
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10) 山崎章郎 : 「人生の最期をどう生きるか,どう支えるか,どう迎えるか」 地域の中でホスピスケア (緩和ケア) ケアタウン小平チームの取り組み. 医療と社会25 : 87-95, 2015
11) 佐野広美, 他 : 在宅から緩和ケア病棟に入院し1週間以内で死亡した症例の検討. 癌と化療45 (Suppl I) : 49-51, 2018
12) 佐野広美 : がん治療医から緩和ケア病棟へ 切れ目のない連携のために. 腫瘍内科21 : 325-331, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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