icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科74巻10号

2020年09月発行

連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第9回

ビジュアルテクニック(スライド編⑤)

著者: 井上貴昭123

所属機関: 1原泌尿器科病院 2神戸大学泌尿器科 3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム

ページ範囲:P.801 - P.805

文献概要

狭義のビジュアル

「私達の脳は他の何よりも“見る”ことに力を注いでいる」 byレオ・チャルパ医師

 人には情報をキャッチし吸収するために味覚,嗅覚,触覚,聴覚,視覚があることは以前にお話ししたと思う(本連載第5回).これらの中で情報吸収率が最も高いのが視覚(ビジュアル)だ.広義のビジュアルには背景,配置,色,文字,行間,書体,そして図や表,写真,動画,アニメーションなどが含まれるが,一般的に狭義のビジュアルとしては,図や表,チャート,写真,動画,アニメーションを想像するであろう.文章や数字をできるだけ図や表に置き換え,自分が伝えたい印象を,想像を引き立たせるような写真や動画で聞き手にイメージさせることは,聞き手の理解を助け,興味を沸かせ,そして記憶に留めさせる手段の1つである.そう,何よりわれわれ人間の脳はこの“見る”ことに自然の中で最も力を注いでいるのである.この“見る”力を借りて,あなたの伝えたいことをより聞き手にわかりやすく伝えるためにビジュアルスライドを工夫するのだ.ビジュアルには“見える”,“わかりやすい”,“(印象に)残る”がそろっていることが大切だ.ここでは,図や表,そしてチャートについてお話ししていく.

参考文献

1) 八幡紕芦史 : パーフェクト・プレゼンテーション. アクセス・ビジネス・コンサルティング, 東京, 2016
2) 飯田英明 : 驚くほど相手に伝わる学会発表の技術─わかるデザイン60のテクニック. 中山書店, 東京, 2015
3) Dan Roam : 描いて, 見せて, 伝えるスゴい! プレゼン. 講談社, 東京, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら