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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科74巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識 腫瘍 化学療法・緩和ケア

緩和ケア

著者: 三浦剛史1

所属機関: 1セコメディック病院緩和ケア外科・泌尿器科

ページ範囲:P.105 - P.107

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以前の常識

・緩和ケアの提供は治療終了後が通常であった.緩和医療に関する診療報酬の適応は悪性腫瘍,後天性免疫不全症候群のみであった.

・アドバンスケアプランニングの概念はなく,「もしもの時」に備えることなく終末期を迎えていた.

・疼痛治療においてはオピオイド製剤も限られていた.上部尿路閉塞への対策として従来の尿管ステントが留置されてきた.

現在の常識

・現在は緩和ケアの導入は早期から求められている.がん,後天性免疫不全症候群のみでなく,末期心不全にも保険適用が拡大され,今後そのほかの良性疾患にも広がると考えられる.

・アドバンスケアプランニングが積極的に推進され,厚生労働省による「人生会議」が提唱されている.

・オピオイド製剤や鎮痛補助薬の相次ぐ発売やそのほかの治療薬も進歩がみられる.2014年より金属製のステントが保険適用となり,悪性腫瘍に伴う尿路閉塞のへの対策に使用できるようになっている.

参考文献

1) Elsamra SE, et al : Stenting for Malignant Ureteral Obstruction : Tandem, Metal or Metal-mesh Stents. Int J Urol 22 : 629-636, 2015
2) Pavlovic K, et al : Stents for Malignant Ureteral Obstruction. Asian J Urol 3 : 142-149, 2016
3) 石田真弓, 他 : 【サイコオンコロジー】がん患者の家族・遺族への対応―苦悩に対する援助のあり方. 精神医学60 : 525-532, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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