臨床泌尿器科74巻4号

2020年04月発行

増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識

内分泌疾患

LOH症候群

著者： 木内寛¹ 福原慎一郎¹ 野々村祝夫¹

所属機関： ¹大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学（泌尿器科）

ページ範囲：P.194 - P.196

文献概要

以前の常識（JUAガイドライン2007）

・前立腺癌がある場合，テストステロン補充療法は禁忌である．

・テストステロンの測定の時間，回数の記載がない．

現在の常識（AUA・EAUガイドライン2018）

・テストステロン補充療法と前立腺癌進展を関連させるエビデンスは不足している．

・テストステロンの測定は朝に少なくとも2回行う．

参考文献

1） 日本泌尿器科学会, 他（編） : 加齢男性性腺機能低下症候群―LOH症候群―診療の手引き. じほう, 東京, 2007

2） Mulhall JP, et al : Evaluation and Management of Testosterone Deficiency : AUA Guideline. J Urol 200 : 423-432, 2018

3） Dohle GR, et al : EAU Guidelines on Male Hypogonadism.　https://uroweb.org/guideline/male-hypogonadism（2020年3月25日閲覧）