文献詳細
増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
性機能障害
文献概要
以前の常識
・不妊症は女性側の問題が大多数を占め,男性側の因子を検討する意義は低いとされていた.
・精液所見を含めた男性不妊症を評価する医療機関が少なかった.
・生殖年齢男性の癌患者に対する治療では,生殖能力の温存が軽視されていた.
現在の常識
・不妊夫婦の原因について,約半数は男性側因子が関与していることが広まり,晩婚化の傾向もあり,男性不妊症が注目を集めるようになっている.
・郵送による精液を評価する業者や,自ら精子を確認するキットが普及するとともに,男性不妊症を扱う専門クリニックや泌尿器科が増加傾向である.
・癌診療拠点病院および小児癌診療拠点病院認定において,妊孕性温存が整備されていることが認定条件の1つになるなど,生殖能力の温存が重要視されるようになっている.
・不妊症は女性側の問題が大多数を占め,男性側の因子を検討する意義は低いとされていた.
・精液所見を含めた男性不妊症を評価する医療機関が少なかった.
・生殖年齢男性の癌患者に対する治療では,生殖能力の温存が軽視されていた.
現在の常識
・不妊夫婦の原因について,約半数は男性側因子が関与していることが広まり,晩婚化の傾向もあり,男性不妊症が注目を集めるようになっている.
・郵送による精液を評価する業者や,自ら精子を確認するキットが普及するとともに,男性不妊症を扱う専門クリニックや泌尿器科が増加傾向である.
・癌診療拠点病院および小児癌診療拠点病院認定において,妊孕性温存が整備されていることが認定条件の1つになるなど,生殖能力の温存が重要視されるようになっている.
参考文献
1) Levine H, et al : Temporal Trends in Sperm Count : A Systematic Review and Meta-Regression Analysis. Hum Reprod Update 23 : 646-659, 2017
2) Yumura Y, et al : Nationwide Survey of Urological Specialists Regarding Male Infertility : Results From a 2015 Questionnaire in Japan. Reprod Med Biol 17 : 44-51, 2017
3) Tsujimura A, et al : Erectile Dysfunction Is Predictive Symptom for Poor Semen in Newlywed Men in Japan. Sex Med 8 : 21-29, 2020
4) 日本癌治療学会(編) : 小児, 思春期・若年がん患者の妊孕性温存に関する診療ガイドライン2017年版. 金原出版, 東京, 2017
5) Ishihara O, et al : Assisted Reproductive Technology in Japan : A Summary Report for 2017 by the Ethics Committee of the Japan Society of Obstetrics and Gynecology. Reprod Med Biol 19 : 3-12, 2019
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