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雑誌目次

雑誌文献

臨床泌尿器科74巻7号

2020年06月発行

雑誌目次

特集 小児泌尿器科オープンサージャリー―見て学ぶプロフェッショナルの技〈特別付録Web動画〉

企画にあたって フリーアクセス

著者: 林祐太郎

ページ範囲:P.432 - P.433

 「臨床泌尿器科」愛読者の皆様に「小児泌尿器科オープンサージャリー―見て学ぶプロフェッショナルの技」をお届けします.

 毎号出色の特集が目白押しの「臨床泌尿器科」のなかで,小児泌尿器科を特集するチャンスをいただきました.魅力ある企画にするために,最近数年間の泌尿器科関係の医学雑誌のほか,小児科や外科関係のさまざまな雑誌を閲覧しました.そのなかで「泌尿器内視鏡手術のすべて」(本誌72巻4号)に心を奪われました.多くの手術書では術野の写真が掲載されていますが,立体感がないため物足りなく感じていました.裏表紙に手術のDVDが貼付されている手術書もありましたが,大抵すぐにそのDVDは行方不明になります.しかし,「泌尿器内視鏡手術のすべて」ではQRコードを読み取れば,スマホで動画を観ることができたのです.私は医学雑誌でこれまでにこのような経験をしたことがありませんでした.

〈泌尿器科医として習得したい手術〉

腎盂尿管移行部通過障害―dismemberedとnon-dismemberedそれぞれの腎盂形成術

著者: 守屋仁彦

ページ範囲:P.434 - P.439

▶ポイント

・乳幼児の腎盂尿管移行部通過障害では腎盂の拡張が強いことが多く,開放手術を行う場合には支持糸を有効に使うことで,比較的小さな皮切でも愛護的に腎盂を体外に誘導することが可能である.

・開放手術における腎盂形成術はdismembered pyeloplastyが最も一般化した手術であり,ほとんどの症例でdismembered pyeloplastyを用いることで対処が可能である.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

膀胱尿管逆流―代表的な3つの解放手術のコツとピットフォール

著者: 宮北英司

ページ範囲:P.440 - P.444

▶ポイント

・尿管剝離のコツは,尿管口6時の位置を鋭的に剝離し,尿管外膜に沿って膀胱壁と剝離し,尿管を牽引しながら丁寧に剝離していくことである.

・粘膜下トンネルの作成は,剪刀を用いて筋層に近い粘膜固有層を切開剝離すると操作しやすい.

・尿管狭窄を防ぐために,血流障害の回避,十分な粘膜下トンネルの作成と尿管と膀胱のアンカー縫合が大切である.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

巨大尿管―尿管形成術

著者: 佐々木ひと美

ページ範囲:P.446 - P.450

▶ポイント

・閉塞性巨大尿管に対する膀胱尿管新吻合術は,1歳以上で推奨される.

・尿管血流保護のため,尿管剝離の際には尿管周囲組織を十分に尿管に残す.

・血流温存がしやすいfoldingかスマートな尿管形成が可能なtaperingか,症例に応じて使い分ける.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

包茎・埋没陰茎―どんな場合に手術が必要か? どのような手術をすべきか?

著者: 吉野薫 ,   久松英治

ページ範囲:P.452 - P.456

▶ポイント

・小児の包茎,埋没陰茎の多くは成人までに自然に改善する.

・包茎では,包皮輪が瘢痕化し将来的にも包皮翻転を望めない症例が絶対的手術適応になる.

・埋没陰茎を手術する場合,陰茎腹側包皮が不足して包皮を再配分する必要があることが多い.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

停留精巣―実は容易ではない! 精巣固定術の基本

著者: 佐藤裕之

ページ範囲:P.458 - P.465

▶ポイント

・精巣,精管,血管を愛護的に手術を行い,膜の解剖を理解したうえでこれを十分に切離・剝離して精巣を十分に下降させる.

・精巣を十分に隔離し,陰囊内に置いてくるように固定を行う.牽引して無理に固定しても挙上,萎縮のリスクを増大させるだけである.

・Dartos pouchを作成した後,Dartos pouch内に精巣を固定する.もとのDartos筋膜下に押し込まない.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

陰囊水瘤(水腫)根治術―どんな場合に手術が必要か? どのような手術をすべきか?

著者: 松岡弘文

ページ範囲:P.466 - P.471

▶ポイント

・小児の陰囊水瘤はほとんどが交通性である.腹膜鞘状突起を通して腹腔内と精巣鞘膜腔に何らかの交通路が存在する.

・したがって,小児陰囊水瘤の治療の基本は腹膜鞘状突起の高位結紮である.

・ただし,自然治癒傾向が強いため治療介入には慎重であるべきである.1〜2歳までに大部分が,それ以降にも多くが自然治癒する.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

急性陰囊症―どんな場合に手術が必要か? どのような手術をすべきか?

著者: 浅沼宏 ,   高橋遼平 ,   大家基嗣

ページ範囲:P.472 - P.477

▶ポイント

・精巣捻転症が疑われる,または否定できない症例では,結果的に他疾患である可能性も十分に説明して同意を得たうえで,緊急手術で試験切開を行う.

・精巣固定術は,tunica vaginalisを反転・縫合し,非吸収糸を用いて3か所でdartosに縫合する.異時性の捻転予防のため,健側も同様に固定する.

・精巣の捻転解除後,血流の回復が思わしくなければ精巣白膜減張切開術も考慮する.

精巣腫瘍―高位精巣摘除術とtestis sparing surgery(精巣温存手術)

著者: 林祐太郎 ,   水野健太郎 ,   西尾英紀

ページ範囲:P.478 - P.483

▶ポイント

・小児の精巣腫瘍は良性の奇形腫と悪性の卵黄囊腫瘍の頻度が高い.

・悪性腫瘍が疑われる場合には高位精巣摘除術が行われる.

・良性腫瘍と考えられ,正常精巣部分が十分にある場合,腫瘍核出術を中心とする精巣温存手術(testis sparing surgery)が施行されることが多くなった.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

〈小児泌尿器科プロフェッショナルレベルの手術〉

腎芽腫―小児腎腫瘍のアップデート

著者: 木下義晶

ページ範囲:P.484 - P.489

▶ポイント

・腎芽腫の治療戦略には,診断時根治術(COG/NWTS方式)と術前化学療法後の根治術(SIOP方式)の2通りがある.

・腎芽腫は被膜破綻による播種を来しやすく,処々の対策が必要である.

・腎部分切除術は現時点では標準術式ではないが,適応を限定して今後導入される可能性がある.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

異所性尿管瘤―重複腎盂尿管の上腎に機能がある場合とない場合の手術のストラテジー

著者: 杉多良文 ,   春名晶子 ,   神野雅

ページ範囲:P.490 - P.496

▶ポイント

・上腎摘除術を行う場合は,下腎への障害を起こさないことが最も重要である.

・尿管瘤に対するcommon sheath reimplantation(CSR)を行う場合,尿管瘤の膀胱壁側は温存するのがよいと考える.

・拡張した上腎の尿管を形成する場合は,膀胱の大きさなどを考慮し,形成する尿管の径を決定する.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

神経因性膀胱―腸管利用膀胱拡大術と導尿路造設術の適応とその術式

著者: 三井貴彦 ,   垣渕由岐子 ,   武田正之

ページ範囲:P.498 - P.503

▶ポイント

・膀胱の切開は十分に行い,腸管のflapと膀胱の吻合部がくびれて狭くなることを予防する.

・腸管を脱管腔化し,腸管蠕動を相殺するような縫合方法によって,低圧に保つような腸管flapを形成する.

・導尿路の作成には虫垂を用いることが多いが,虫垂が使用できない場合には有茎の回腸断端を用いて導尿路を作成する.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

括約筋性尿失禁を防止するための膀胱頸部の形成術

著者: 中井秀郎 ,   川合志奈 ,   中村繁

ページ範囲:P.504 - P.511

▶ポイント

・尿道延長術の1つであるPippi Salle法は,比較的禁制効果が強く,間欠的自己導尿による術後管理を前提とする.

・膀胱三角部の管状化手術(trigonal tubularization)であるGuy Leadbetter法は,やや禁制効果は弱いが,腹圧排尿による随意自排尿の可能性を残す.

・小児では骨盤内の膀胱頸部の術野が浅いため,成人に比べて直視下に的確な手術操作を加えやすい前述の2つの術式は推薦できる.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

総排泄腔外反―外反を閉鎖するタイミングとその術式

著者: 野口満 ,   東武昇平

ページ範囲:P.512 - P.517

▶ポイント

・恥骨接合が可能な72時間以内の初期手術は,総排泄腔外反の修復術に有利である.

・初期治療として,臍帯ヘルニア・腸管修復,人工肛門造設,外反膀胱閉鎖,下腹壁閉鎖,恥骨接合を行う.

・成長を待って腎機能保持,尿禁制確保,性機能保持を目標に多段階の形成手術を行う.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

総排泄腔遺残―total (partial) urogenital mobilizationによる根治術

著者: 矢内俊裕 ,   清水裕史 ,   田中秀明

ページ範囲:P.518 - P.523

▶ポイント

・術式決定には,術前の3管造影や膀胱鏡検査などによる3管合流部の位置確認や共通管長の測定が重要である.

・Total urogenital mobilization(TUM)変法では尿道前面を恥骨後面まで剝離し恥骨尿道靱帯を切離するが,partial urogenital mobilization(PUM)では尿道前面の剝離を最小限とするか全く行わない.

・腟後壁を1〜1.5cmほど縦切開してU字皮弁と縫合することによって大きな腟口を確保し,腟後壁に生じる緊張を緩和する.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

高度尿道下裂―Koyanagi法(変法)

著者: 鯉川弥須宏 ,   此元竜雄 ,   秋武菜穂子

ページ範囲:P.524 - P.529

▶ポイント

・形成尿道に使用の皮膚は,尿道板から左右の陰茎包皮へ移行する部分が狭くなりやすい.

・背面の皮下組織に開けるボタンホールは小さめがよい.

・亀頭形成時に冠状溝部の形成尿道に屈曲,狭窄をつくりやすく,亀頭は十分に剝離する必要がある.

・尿道板,亀頭海綿体の剝離は,陰茎海綿体白膜との境の把握が重要である.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

性分化疾患(先天性副腎過形成)―女性外陰部形成術のアップデート

著者: 水野健太郎 ,   西尾英紀 ,   林祐太郎

ページ範囲:P.530 - P.537

▶ポイント

・女性外陰部形成術は,①陰核形成術,②小陰唇形成術,③腟口形成術あるいは腟造設術の3段階からなる.

・陰核形成術は神経血管束を温存して陰核海綿体を離断するのがオーソドックスであるが,陰核を左右に分離して大陰唇内に埋没させる方法もある.

・最近開発された尿道・腟・泌尿生殖洞を一体化して受動する手技を利用すれば,多くの症例で会陰部の逆U字flapを切開部に倒し込むことで腟口形成術が達成できる.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年6月末まで公開)。

連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第6回

ビジュアルテクニック(スライド編②)

著者: 井上貴昭

ページ範囲:P.539 - P.541

 前回は「スライド編①」として,スライドデザインに欠かせないテクニックである“配置”について解説した.今回は“背景”である.

グラフィックその2:「背景」

 背景とはあなたのコンテンツを配置するためのキャンバスであって,芸術作品ではない.すなわち,背景がコンテンツを邪魔することは避けなければならない.そのため,それらの空間はシンプルで広々としたものがベターである.さらに,キャンバスは統一するほうが聞き手の視覚を邪魔しないと考えられる.しかし,スライドプレゼンにおいては,時に,聞き手の気持ちを興奮させるような背景セッティングや,コンテンツを強調するような背景の使い方,そして記憶に残るように背景を工夫することはよく用いられる.これらはコンテンツを活かすためのスライド背景であるため,PowerPointにもともとあるスライドデザインのテンプレートとは相違する.何度も言うが,キャンバス(背景)はコンテンツ(あなたの要素)を邪魔してはいけないのである.

書評

病状説明―ケースで学ぶハートとスキル―天野雅之 著 フリーアクセス

著者: 藤沼康樹

ページ範囲:P.451 - P.451

 医師は患者の診断と治療を行う仕事であると一般にはイメージされています.しかし,実は患者や家族に何らかの「説明」をすることに,医師は多くの時間を費やしています.入院時の説明,病状の説明,予後の説明,退院や転院の説明,お看取り後の説明など,実に多くの場面で「説明」をしているのです.こうした「説明」がわかりやすいタイプの医師とわかりにくい,伝わりにくいタイプの医師がいることは私の経験上も明らかです.例えば,病状説明をするときに,疾患の病態生理をまるで学生に講義するように行う医師もいれば,まず患者の様子をみて「いかがですか?」と開かれた質問を使って説明相手の感情にアプローチする医師もいます.おそらく説明する内容(コンテンツ)は医学知識に由来するものでしょうが,その語り口はほぼ個々の医師の「個性」と従来は見なされていたように思います.この個性は医師自身の生育史や価値観に相当依存したもので,ある種のバイアスに満ちています.しかも,退院や転院の説明などは,医学知識の伝達というよりは,ある種の意思決定を伝えて同意をしてもらうということですし,治療の説明は患者・家族と医療者で協働の意思決定を要するので,単なる伝達ではあり得ず,ヘルスコミュニケーションの中でも最も難しい部類に入るもので,「個性」だけに依存していると,うまくいかない場合の対処に困り,医師自らが困難事例を生み出してしまうことになりかねません.

 この『病状説明 ケースで学ぶハートとスキル』という本では,この「説明」する仕事をする専門職という視座から,患者・家族と医療者のコミュニケーション全般を再構成しようとする野心的な試みが行われています.

泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識―「臨床泌尿器科」編集委員会 編 フリーアクセス

著者: 伊藤明宏

ページ範囲:P.538 - P.538

 泌尿器科は,新生児から高齢者まで全ての年齢層を対象としており,扱う領域は,悪性疾患,尿路性器感染症,腎機能障害,腎移植,下部尿路機能障害,内分泌疾患,性機能障害,小児・女性泌尿器など,多岐にわたります.教育病院,市中病院,民間病院,クリニック,それぞれの施設やそれぞれの地域において特徴的な医療を行っており,泌尿器科疾患の全範囲に常に触れているわけではありませんので,全ての最新知見に精通している泌尿器科医は決して多くないと思います.一方,診療ガイドラインの改訂や取扱い規約の改訂は,以前よりも間隔が短くなっており,各自の守備範囲としている領域においても,全ての改訂内容をフォローできている専門医は決して多くはないことと思います.インターネットが身近に利用できる環境が整い,検索すれば最新情報を入手することは可能ですが,あまりなじみのない領域ではキーワードすら思いつくことができず,自分の知識をアップデートするのはなかなか容易ではないのが現実ではないでしょうか.

 本書では泌尿器科診療の全ての領域にわたって,最新情報として押さえておくべきポイントについて,それぞれの専門家がコンパクトにまとめて記載しています.セッションの冒頭で,以前の常識(平成の常識)と現在の常識(令和の常識)がコラムとしてピックアップされています.これまでの常識について,「確かにそうであった」とうなずきながら読むことで,読者はここで安心することができます.そして,これまでの診断や治療の変遷を踏まえて読み進めることで,新しい常識を吸収しやすくなっているのが,本書の特色だと思います.診療ガイドラインや取扱い規約が改訂されて多数出版されていますが,本書では現在の常識として改訂ポイントをピックアップして記載しているので,最新の知見と改訂ポイントを一読で確認することが可能です.本邦の各種診療ガイドラインにおいて,EAUやNCCNガイドラインのような小まめなアップデートは,現実的には困難です.そのような現状ですが,次の診療ガイドラインが出版される前に,WHO分類のアップデートに伴う知見や海外のエビデンスを基にした知見など,すでに日常診療として実践されていることが多々あります.また,新規治療薬の国内承認が相次ぎ,用法追加承認もしばしば行われています.診療ガイドラインでは追いついていない治療方法についても,本書では新しい常識として取り上げられており,up to dateの診療を患者に提供する際の根拠として利用することが可能です.

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目次 フリーアクセス

ページ範囲:P.431 - P.431

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.545 - P.545

編集後記 フリーアクセス

著者: 小島祥敬

ページ範囲:P.546 - P.546

 新型コロナウイルス騒ぎで,学生の講義にも大きな影響を及ぼしています.本学でも,4月からオンライン講義となりました.私自身,4月に連続3コマの泌尿器科の講義を担当しましたが,目の前に聴衆がいない講義はとても難しいものです.直に相手の顔が見えないので,相手の表情を窺いながら講義ができず,学生の反応がわかりません.通常なら講義に興味を惹かせるために,さまざまなネタを仕込んで笑いをとる努力をするのですが,ウケているかどうかわからないオンライン講義では,そんなネタさえ披露できません.

 厚生労働省は,新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえ,今後日常生活の中で取り入れるべき「新しい生活様式」を公表しました.その実践例は,①一人ひとりの基本的感染対策,②日常生活での基本的生活様式,③日常生活の各場面別の生活様式,④働き方の新しいスタイルの4つの大項目に分けて具体的に示されています.特に④働き方の新しいスタイルでは,テレワークやローテーション勤務,会議や名刺交換はオンラインで行うなど,SNSを活用した効率的な労働体系を推奨しています.確かに今回の騒ぎで,「不要不急」の会議が多いということが浮き彫りになったことは否めません.一方,先日オンライン会議を経験しましたが,微妙な空気感が読めないため,本質的な意見交換ができなかったような気がします.

基本情報

臨床泌尿器科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1332

印刷版ISSN 0385-2393

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バックナンバー

76巻13号(2022年12月発行)

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