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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科74巻7号

2020年06月発行

連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第6回

ビジュアルテクニック(スライド編②)

著者: 井上貴昭123

所属機関: 1原泌尿器科病院 2神戸大学泌尿器科 3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム

ページ範囲:P.539 - P.541

文献概要

 前回は「スライド編①」として,スライドデザインに欠かせないテクニックである“配置”について解説した.今回は“背景”である.

グラフィックその2:「背景」

 背景とはあなたのコンテンツを配置するためのキャンバスであって,芸術作品ではない.すなわち,背景がコンテンツを邪魔することは避けなければならない.そのため,それらの空間はシンプルで広々としたものがベターである.さらに,キャンバスは統一するほうが聞き手の視覚を邪魔しないと考えられる.しかし,スライドプレゼンにおいては,時に,聞き手の気持ちを興奮させるような背景セッティングや,コンテンツを強調するような背景の使い方,そして記憶に残るように背景を工夫することはよく用いられる.これらはコンテンツを活かすためのスライド背景であるため,PowerPointにもともとあるスライドデザインのテンプレートとは相違する.何度も言うが,キャンバス(背景)はコンテンツ(あなたの要素)を邪魔してはいけないのである.

参考文献

1)Duarte N : slide:ology, The Art and Science of Creating Great Presentations. O'Reilly Media, Sebastopol, 2008
2)八幡紕芦史 : パーフェクト・プレゼンテーション. アクセス・ビジネス・コンサルティング, 東京, 2016
3)河合浩之 : スライドを極めればプレゼンは100%成功する!. 技術評論社, 東京, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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