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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科74巻8号

2020年07月発行

文献概要

特集 これが最新版! 過活動膀胱のトリセツ〈特別付録Web動画〉 〈過活動膀胱の発症メカニズムと疫学〉

発症メカニズム:神経疾患

著者: 内山智之1

所属機関: 1国際医療福祉大学医学部脳神経内科学

ページ範囲:P.560 - P.564

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▶ポイント

・下部尿路機能を司る自律神経の交感神経と副交感神経,体性神経の3系統は脳幹より上の高位中枢および脳幹と腰仙髄の排尿中枢によりコントロールされている.

・神経因性の過活動膀胱(OAB)の背景には,排尿筋過活動と(排尿筋過活動を伴わない)膀胱知覚増強・尿意切迫がある.

・これらは蓄尿反射の脱抑制,排尿反射の異常な促進,中枢性または末梢性の知覚増強による.

参考文献

1) 内山智之 : 膀胱直腸系自律神経. In : 橋本信夫 (監), 三國信啓, 他 (編) : 脳神経外科診療プラクティス6. 脳神経外科医が知っておくべきニューロサイエンスの知識. pp91-93, 文光堂, 東京, 2015
2) 榊原隆次 (編著) : 神経因性膀胱ベットサイドマニュアル. 中外医学社, 東京, 2014
3) Fowler CJ, et al : Pelvic Organ Dysfunction in Neurological Disease. Cambridge University Press, Cambridge, 2010
4) Wein AJ, et al (eds) : Campbell-Walsh Urology 11th ed. Saunders, Philadelphia, 2011
5) Drake MJ, et al : Neural Control of the Lower Urinary and Gastrointestinal Tracts : Supraspinal CNS Mechanisms. Neurourol Urodyn 29 : 119-127, 2010.
6) 内山智之, 他 : 排尿反射. Clin Neurosci 22 : 924-927, 2004
7) Yamaguchi O, et al : Defining overactive bladder as hypersensitivity. Neurourol Urodyn 26 (6 suppl) : 904-907, 2007
8) Peyronnet B, et al : A Comprehensive Review of Overactive Bladder Pathophysiology : On the Way to Tailored Treatment. Eur Urol 75 : 988-1000, 2019
9) Ali RH, et al : Neurophysiologic Study in Idiopathic Overactive Bladder. Neurourol Urodyn 38 : 223-230, 2019
10) 内山智之, 他 : 併存疾患による過活動膀胱への影響とその対策 2) 脳血管障害による排尿障害. Prog Med 32 : 851-857, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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