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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科74巻8号

2020年07月発行

連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第7回

ビジュアルテクニック(スライド編③)

著者: 井上貴昭123

所属機関: 1原泌尿器科病院 2神戸大学泌尿器科 3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム

ページ範囲:P.615 - P.621

文献概要

ビジュアル要素
◯ビジュアルは一貫性が大切

 本連載第5回,6回ではスライドの配置,背景についてお話しした.さあ,次はスライド上のビジュアルの要素についてお話ししていこう.「あなたはプレゼンテーションスライドを作成するとき,どのような文字の書体,サイズを使い,色を用いるのでしょうか? また,それを使うのはなぜでしょうか?」と聞かれたら,多くの方はきっと答えられないだろう.なぜなら,そんなところまで考えていないからだ.文字や色には意味があり,その使い方がある.それらを用いてあなたがスライドに描くとき,常に心に留めておいてほしいのが「一貫性」だ.いったんビジュアルスタイルを決めたら,あなたはそれを貫くようにしよう.それらは聞き手の目に優しく,目線が流れやすい配置がいい.そう,聞き手にとって視覚上のトリガーになるようにビジュアル要素を決め,一貫性を貫くことだ.もちろん,時にこの一貫性を破ることは絶大なインパクトを与えることもある.例えば,一貫したスライドデザインを20枚程度見せた直後に雰囲気の違う1枚を盛り込むことは,聞き手に驚きとインパクトを与えるのだ.しかし,これはあなたが一貫性を保って初めて効果的になることを忘れてはいけない.では,早速それらについて見ていくことにしよう.

参考文献

1) Duarte N : slide:ology, The Art and Science of Creating Great Presentations. O'Reilly Media, Sebastopol, 2008
2) 岩井 寛 : 色と形の深層心理. NHKブックス, 東京, 1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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