文献詳細
特集 朝まで待てない! 夜間頻尿完全マスター
〈夜間頻尿の疫学と病態〉
文献概要
▶ポイント
・高齢者の多尿・夜間多尿の主な原因は,循環器疾患と関連していることが多い.
・塩分過剰摂取はナトリウム利尿を引き起こし多尿となるが,摂取量の多さや腎機能低下によって夜間にまで及び夜間多尿となる症例もある.
・後期高齢者の夜間多尿は昼間乏尿による昼間の体液過剰(下肢浮腫)が原因になっていることが多く,うっ血性心不全による静脈還流障害と関連がある.
・高齢者の多尿・夜間多尿の主な原因は,循環器疾患と関連していることが多い.
・塩分過剰摂取はナトリウム利尿を引き起こし多尿となるが,摂取量の多さや腎機能低下によって夜間にまで及び夜間多尿となる症例もある.
・後期高齢者の夜間多尿は昼間乏尿による昼間の体液過剰(下肢浮腫)が原因になっていることが多く,うっ血性心不全による静脈還流障害と関連がある.
参考文献
1) 日本排尿機能学会, 他 (編) : 夜間頻尿診療ガイドライン [第2版]. pp83-94, リッチヒルメディカル, 東京, 2020
2) Matuo T, et al : Daily Salt Intake Is an Independent Risk Factor for Pollakisuria and Nocturia. Int J Urol 72 : 384-389, 2017
3) 日本排尿機能学会 (編) : 夜間頻尿診療ガイドライン. pp13-18, ブラックウェルパブリッシング, 東京, 2009
4) 曽根淳史, 他 : 高齢者夜間頻尿における脳性ナトリウム利尿ペプチド (BNP) と相対的夜間多尿の関連. 日泌会誌98 : 558-564, 2007
5) Uzu T, et al : Diuretics Shift Circadian Rhythm of Blood Pressure from Nondipper to Dipper in Essential Hypertention. Circulation 100 : 1635-1638, 1999
6) 日本循環器学会, 他 (編) : 急性・慢性心不全診療ガイドライン (2017年改訂版). pp21-22, ライフサイエンス出版, 東京, 2017
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