icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科75巻10号

2021年09月発行

特集 今こそ知りたい! ロボット時代の腹腔鏡手術トレーニング―腹腔鏡技術認定を目指す泌尿器科医のために〈特別付録Web動画〉

企画にあたって フリーアクセス

著者: 宮嶋哲1

所属機関: 1東海大学医学部外科学系腎泌尿器科学

ページ範囲:P.708 - P.709

文献概要

 1991年にClaymanらが世界初の腹腔鏡下腎摘除術成功という歴史的快挙を成し遂げ(N Engl J Med 324 : 1370―1371,1991/J Urol 146 : 278―282, 1991),その後,さまざまな医療機器の進化と光学視管の改良によって,泌尿器科領域における腹腔鏡手術は飛躍的に進歩しました.腹腔鏡手術は泌尿器科患者に低侵襲性という恩恵をもたらしましたが,直線的な鉗子による動作制限と内視鏡単眼レンズに伴う奥行き感の欠如という技術的なハードルは厳然として存在し,泌尿器科医が安全な腹腔鏡手術を施行するには一定のトレーニングが必要でした.

 2000年に手術支援ロボットda Vinci®が誕生し,2009年にわが国でも薬事承認されると,根治的前立腺全摘除術をはじめ,多くの手術にda Vinci®が使用されるようになりました.手術支援ロボットは腹腔鏡手術の「動作制限と奥行き感のなさ」というハードルを一足飛びに乗り越え,手術難度を低減させ,手術の根治性と機能温存手技はさらに向上しました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら