文献詳細
特集 困った時に使える! 泌尿器科診療に寄り添う漢方
〈下部尿路症状(LUTS)・頻尿〉
文献概要
▶ポイント
・牛車腎気丸や八味地黄丸などの補腎剤によって,下部尿路症状(LUTS)の症状改善が期待できる.
・類似処方(加減方)があるため,個々の患者に合わせた個別化医療が実践しやすい.
・効果判定は1〜5週間程度で行い,再検討するのが望ましいと考えられる.
・牛車腎気丸や八味地黄丸などの補腎剤によって,下部尿路症状(LUTS)の症状改善が期待できる.
・類似処方(加減方)があるため,個々の患者に合わせた個別化医療が実践しやすい.
・効果判定は1〜5週間程度で行い,再検討するのが望ましいと考えられる.
参考文献
1) 日本泌尿器科学会 (編) : 男性下部尿路症状・前立腺肥大症ガイドライン. p129, リッチメディカル, 東京, 2017
2) 日本排尿機能学会, 他 (編) : 女性下部尿路症状診療ガイドライン [第2版]. p161, リッチメディカル, 東京, 2019
3) 吉田 実 : 腎虚と下部尿路症状―牛車腎気丸を投与した109例の検討. 日東洋医誌57 : 633-637, 2006
4) 八木 宏, 他 : 男性下部尿路疾患に対する八味地黄丸の効果の検討. 日東洋医誌66 : 49-53, 2015
5) Ogushi T, et al : Effect of Chinese herbal medicine on overactive bladder. Hinyokika Kiyo 53 : 857-862, 2007
6) Kajiwara M, et al : Clinical efficacy and tolerability of gosha-jinki-gan, Japanese traditional herbal medicine, in female with overactive bladder. Hinyokika Kiyo 54 : 95-99, 2008
7) 後藤章暢, 他 : 漢方薬の基礎研究と臨床応用―頻尿に対する牛車腎気丸の効果. 臨泌58 : 301-306, 2004
8) 河盛隆造, 他 : 糖尿病性神経障害にみる知覚過敏の成因と治療―注目されてきたκオピオイドレセプター及びNOの関係と牛車腎気丸. Mebio 18 : 106-115, 2001
9) 堀江重郎 : 高齢者と泌尿器科疾患 (頻尿・尿失禁, OAB, LOH症候群). 漢方医学36 : 272-275, 2012
掲載誌情報