文献詳細
特集 斜に構えて尿路結石を切る!―必ず遭遇するイレギュラーケースにどう対処するか?
〈リスクに応じた対処〉
文献概要
▶ポイント
・尿路結石には,体外衝撃波結石破砕術(ESWL),経尿道的尿管砕石術(TUL)や経皮的腎砕石術(PNL)を行っても治療が完遂できない症例や,解剖学的な尿路の異常を伴い治療困難が予想される症例は存在する.
・体腔鏡下尿管切石術はその低侵襲性から,早期離床,在院日数の短縮,早期社会復帰が可能になり,また高いstone-free rateから考えて,安全で有効な治療法として選択肢の1つになり得る.
・体腔鏡下尿管切石術は,まだ保険収載されておらず,そのためインフォームド・コンセントをしっかり行い,適応を決めて取り入れていくべきである.
・尿路結石には,体外衝撃波結石破砕術(ESWL),経尿道的尿管砕石術(TUL)や経皮的腎砕石術(PNL)を行っても治療が完遂できない症例や,解剖学的な尿路の異常を伴い治療困難が予想される症例は存在する.
・体腔鏡下尿管切石術はその低侵襲性から,早期離床,在院日数の短縮,早期社会復帰が可能になり,また高いstone-free rateから考えて,安全で有効な治療法として選択肢の1つになり得る.
・体腔鏡下尿管切石術は,まだ保険収載されておらず,そのためインフォームド・コンセントをしっかり行い,適応を決めて取り入れていくべきである.
参考文献
1) Raboy A, et al : Laparoscopic Ureterolithotomy. Urology 39 : 223-225, 1992
2) Goel A, et al : Upper and Mid-Ureteric Stone : A Prospective Unrandomized Comparison of Retroperitoneoscopic and Open Ureterolithotomy. BJU Int 88 : 679-682, 2001
3) 日本泌尿器科学会, 他 (編) : 尿路結石症診療ガイドライン 第2版 2013年版. 金原出版, 東京, 2013
4) 牛田 博, 他 : 著明な炎症性ポリープを合併した尿管結石に対する後腹膜鏡下尿管切石, ポリープ切除術の1例. Jpn J Endourol ESWL 22 : 115-119, 2009
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6) Lopes Neto AC, et al : Prospective Randomized Study of Treatment of Large Proximal Ureteral Stones : Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy Versus Ureterolithotripsy Versus Laparoscopy. J Urol 187 : 164-168, 2012
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8) Müller PF, et al : Robotic Stone Surgery ― Current state and Future Projects : A Systematic Review. Arab J Urol 16 : 357-364, 2018
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