臨床泌尿器科75巻4号

2021年04月発行

増刊号特集 泌尿器科当直医マニュアル

総論

泌尿器科当直医の心得

著者： 篠島利明¹ 朝倉博孝¹

所属機関： ¹埼玉医科大学病院泌尿器科

ページ範囲：P.10 - P.13

文献概要

確実に押さえておきたいポイント
☞致命的であったり，性機能，排尿機能に与える影響が大きい救急疾患に対しては，普段から情報を収集し，将来遭遇したときに備えておく．
☞尿管結石の触れ込みでやってきた側腹部痛患者には，致命的な他科疾患が潜んでいる可能性に留意する．
☞施行可能な状況であれば，造影CTを含めたCT，ドプラエコー，尿道・膀胱造影検査を行う手間を厭わない．

参考文献

1） 日本泌尿器科学会 （編） : 腎外傷診療ガイドライン2016年版. 金原出版, 東京, 2016

2） Hamasuna R, et al : Obstructive Pyelonephritis as a Result of Urolithiasis in Japan : Diagnosis, Treatment and Prognosis. Int J Urol 22 : 294-300, 2015

3） Ubee S, et al : Emphysematous Pyelonephritis. BJU Int 107 : 1474-1478, 2011

4） Radcliffe R, et al : Mortality Associated with Fournier's Gangrene Remains Unchanged over 25 Years. BJU Int 125 : 610-616, 2020

5） 日本泌尿器科学会 （編） : 急性陰囊症診療ガイドライン2014年版. 金原出版, 東京, 2014