文献詳細
連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第17回
非言語テクニック(ノンバーバルテクニック)④
著者: 井上貴昭123
所属機関: 1原泌尿器科病院 2神戸大学泌尿器科 3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム
ページ範囲:P.452 - P.455
文献概要
非言語コミュニケーションも最後のセッションにやってきた.今回紹介する内容は,“沈黙の間”である.この“間”を上手に使いこなすことができれば,言葉にリズムが生まれ,話す内容にメリハリが生まれる.そして,聞き手を惹きつけ強く印象づけることができるようになる.テレビでよく目にするお笑い芸人などの漫才でも“間がいいね!”とか“間が悪い!”などと言われているだろう.当然,“間がいい”ほうがおもしろ感が増すことは皆さんもご存知だろう.プレゼンテーションにおけるこの“間”とは,聞き手に考えさせる“間”を与え,聞き手に理解してもらう“間”を提供し,そして聞き手を惹きつける“間”となる.当たり前のことだが,誰もがすぐにこの“間”を意図的に作ることはできない.ただ単にメモを読むような話し方では,このような“間”を手に入れることは一生できないのである.漫才やドラマにも使われるこの“沈黙の間”.われわれは聞き手としてこの“間”の効果を知っている.でも,どうやって“間”を作り出し,どのような場面で意図的に“間”を使うのだろうか?
今回は,“沈黙の間”の効果と使い方について,話していきたいと思う(図1).
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