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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科75巻8号

2021年07月発行

特集 油断大敵! 透析医療―泌尿器科医が知っておくべき危機管理からトラブル対処法まで

〈透析時のトラブル対処法〉

シャント過剰血流に対する制御

著者: 田代学1 岡田一義1 水口潤1

所属機関: 1川島会川島病院腎臓内科

ページ範囲:P.584 - P.589

文献概要

▶ポイント

・過剰血流に対する血流制限術の利点,欠点を理解して手術介入することが望ましい.

・グラフト吹き流し法は低侵襲で確実な血流制限ができる術式である.

・グラフト吹き流し法の注意点は,①自己静脈の径が小さいときは,人工血管が折れ曲がらないように血管内に内挿する,②人工血管をなるべく真っ直ぐになるようなデザインにする,③グラフト吹き流し部が血管分岐部近傍とならないなど,乱流を生じさせないようにすることである.

参考文献

1) 日本透析医学会 (編) : 2011年版 慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン. 透析会誌44 : 855-937, 2011
2) Sheaffer WW, et al : Minimally Invasive Limited Ligation Endoluminal-Assisted Revision (MILLER) : A Review of the Available Literature and Brief Overview of Alternate Therapies in Dialysis Associated Steal Syndrome. J Clin Med 7 : 128, 2018
3) Matoussevitch V, et al : A Modified Approach of Proximalization of Arterial Inflow Technique for Hand Ischemia in Patients with Matured Basilica and Cephalic Veins. Eur J Vasc Endovasc Surg 48 : 472-476, 2014
4) Goel N, et al : Minimally Invasive Limited Ligation Fndoluminal-Assisted Revision (MILLER) for Treatment of Dialysis Access-Associated Steal Syndrome. Kidney Int 70 : 765-770, 2006
5) 大崎慎一, 他 : “グラフト吹き流し法”による過剰血流制御―導入後42カ月の成績. 腎と透析83 : 182-184, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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