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連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第20回
Question & Answer①プレゼンテーションにおける質問の効果―話し手から聞き手へ
著者: 井上貴昭123
所属機関: 1原泌尿器科病院 2神戸大学泌尿器科 3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム
ページ範囲:P.680 - P.683
文献購入ページに移動今回からは今までの“プレゼンテーションの技術”のノウハウ(本幹と枝葉)と異なり,プレゼンテーションの末端(味)についてお話ししていく.
プレゼンテーションにおいて「質問」と聞くと,聞き手から話し手へ質問をするといったイメージであろう.しかし,プレゼンテーション中に話し手から聞き手へ質問をすることがあっても不思議ではない.あなたのプレゼンテーションの中に目的をもった質問を取り入れることにより聞き手に当事者意識を持たせることは,聞き手を惹きつけるテクニックの1つだ.そもそもプレゼンテーションは一方通行であってはならない.いかに双方向にプレゼンテーションを行うことができるかが,そのプレゼンターの本領が問われる.あなたはビジュアルスライド,言語テクニック,非言語テクニックを駆使して自分のストーリーの中に聞き手を巻き込んでいく.まるで聞き手と会話をしているかのように.もし,聞き手を,会場を巻き込むことができれば,あなたのプレゼンテーションは必ず成功する.そこで今回と次回の2回に分けて,聞き手を惹きつける,巻き込む「質問のパワー」のtips and tricksについてお話しする.
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