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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科76巻1号

2022年01月発行

文献概要

連載 医薬系プレゼンテーションの技術―知れば,学べば,必ず上達!・第25回【最終回】

プレゼンテーション技術からコミュニケーション能力UP

著者: 井上貴昭123

所属機関: 1原泌尿器科病院 2神戸大学泌尿器科 3国際プレゼンテーション協会(IPS)医学プレゼンテーションチーム

ページ範囲:P.71 - P.76

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プレゼンテーション能力とコミュニケーション能力
◯プレゼンマスターはコミュニケーション能力が高い

 プレゼンマスターはコミュニケーション能力が高い.しかし,逆に“話し上手”と言われる人はプレゼンテーションが上手いだろうか? 私はこの答えは一方ではYESで,他方ではNOだと思っている.つまり,一般的な“話し上手”がプレゼンテーションも上手いというわけではない,と言いたいのだ.例えば,飲み会で場を盛り上げるのが上手い人や,いつも話の輪の中心にいて周囲から評判がいい人は確かにコミュニケーション能力が高いのかもしれない.しかし,いざ大切な会議でのプレゼンテーション,大勢が見ている学会でのプレゼンテーションとなるとわけが違う.プレゼンテーションは前もって準備が必要とされる緊張する場面だ.たとえ社交的で“話し上手”であっても,準備をしなければ成功はありえない.でも,もしあなたがプレゼンテーション技術を一から学び,トレーニングし実践し,客観的に自分を見ることができ,さらにあなたが聞き手として今話しているプレゼンターを客観的に評価できれば,あなたはプレゼンテーション能力だけでなく,すでにコミュニケーション能力までも高い.

参考文献

1) 安藤俊介 : 「怒り」 を上手にコントロールする技術 アンガーマネジメント実践講座. PHP研究所, 2018
2) Ray L. Birdwhistell : Kinetics and Context. Ballantine Books, 1975

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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