icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科76巻10号

2022年09月発行

特集 男性不妊診療のニューフロンティア―保険適用で変わる近未来像

〈総論〉

不妊治療保険適用によるメリット・デメリット

著者: 杉山力一1 中川浩次1 黒田恵司1

所属機関: 1杉山産婦人科新宿

ページ範囲:P.690 - P.693

文献概要

▶ポイント

・2022年4月より不妊治療が保険適用された.患者側からすれば費用面では好意的であるが,混合診療禁止の面からは治療の制限もやむなしと受け止めている場合が多い.

・制度の煩雑さや未完成な部分も重なり,各施設は対応に追われた怒涛の数か月間であった.特に採卵までの排卵誘発の準備や超音波,ホルモン検査,投与薬剤などの回数や量の解釈が決まっていないため,現場は混乱している.

・記載や説明,同意書の必須項目が煩雑であり,診療時間が倍増し,患者に迷惑がかかっている.政府が掲げる「不妊治療と仕事との両立」の観点からは,一時的かもしれないが逆行している.

参考文献

1) 日本生殖医学会 (編・監修) : 生殖医療ガイドライン. 杏林舍, 東京, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら