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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科76巻12号

2022年11月発行

文献概要

特集 ブレずに安心! 尿もれのミカタ 〈その他〉

中枢神経疾患による尿失禁

著者: 乃美昌司1 柳内章宏2 仙石淳1

所属機関: 1兵庫県立リハビリテーション中央病院泌尿器科 2兵庫県立リハビリテーション西播磨病院泌尿器科

ページ範囲:P.908 - P.915

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▶ポイント

・中枢神経疾患に起因する神経因性膀胱に伴う尿失禁は,神経因性下部尿路機能障害(NLUTD)の多彩な症状の一部であり,排尿障害の治療および全身的な機能的問題への対応も必要である場合が多い.

・排尿日誌や尿流動態検査などによる評価に基づき,個々の症例に応じた多職種による尿路マネジメントを行うことが望ましい.

・下部尿路機能に影響を与える他疾患の合併を常に念頭に置く.

参考文献

1) 鳥本一匡, 他 : 下部尿路の神経制御について : 概説. 臨泌68 : 197-202, 2014
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3) 日本排尿機能学会, 他 (編) : 脊髄損傷における下部尿路機能障害の診療ガイドライン2019年版. 中外医学社, 東京, 2019
4) 日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会 (編) : 過活動膀胱診療ガイドライン [第3版]. リッチヒルメディカル, 東京, 2022
5) 日本排尿機能学会用語委員会 (編) : 日本排尿機能学会標準用語集 [第1版]. 中外医学社, 東京, 2020
6) 窪田泰江, 他 : 切迫性尿失禁. 臨泌72 : 584-590, 2018
7) 本田正史, 他 : ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法. 臨泌76 : 310-315, 2022
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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