文献詳細
特集 これだけは知っておきたい! 泌尿器科診療でも活きる腎臓内科の必須知識
企画にあたって
これだけは知っておきたい! 泌尿器科診療でも活きる腎臓内科の必須知識 フリーアクセス
著者: 岡田浩一1
所属機関: 1埼玉医科大学腎臓内科
ページ範囲:P.957 - P.957
文献概要
AKIからCKDへの進展については,低下した腎機能の経時的変化や尿中の尿細管障害マーカー値の推移が診断の参考になり,その際には腎臓内科的な管理が必要となる.進行性腎癌の場合には薬物療法の適応となり,mTOR阻害薬やマルチキナーゼ阻害薬が使用され,後者ではVEGFR阻害作用を介した高血圧や蛋白尿,糸球体障害を合併する頻度が高い.この際,CKD合併腎癌患者ではCKDの増悪を回避するために,タイムリーな休薬が必要となる.さらに近年,汎用されている免疫チェックポイント阻害薬は腎臓を含むさまざまな臓器への自己免疫疾患を誘発するため,それぞれの専門医との連携が重要となる.
掲載誌情報