icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科76巻13号

2022年12月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい! 泌尿器科診療でも活きる腎臓内科の必須知識 〈総論〉

尿は全身の鏡

著者: 下澤達雄1

所属機関: 1国際医療福祉大学医学部臨床検査医学/成田病院臨床検査科

ページ範囲:P.958 - P.966

文献購入ページに移動
▶ポイント

・全身状態,腎臓の病態を知るうえで尿検査は簡便でかつ費用対効果が大きい検査である.

・しかし,さまざまな要因で検査結果に影響があるので影響を知ったうえで活用することが肝要である.

・最近では蓄尿検査による感染のリスクが問題視され,蓄尿検査は行わないが,随時尿でも十分評価できることが明らかになっている.特に急性期の電解質異常,慢性期の腎臓内,泌尿器系での病態の変化には随時尿から得られる情報が重要である.

参考文献

1) 鈴木正志, 他 : 病院感染対策を目的とした蓄尿検査オーダーの適正化. 日環境感染会誌28 : 173-177, 2013
2) 湯沢由紀夫, 他 : 尿中NAG, 尿中β2ミクログロブリン. 日内会誌97 : 971-978, 2008
3) 難治性腎疾患に関する調査研究班 (編) : エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020, 東京医学社, 東京, 2020
4) Yasukawa K, et al : A Simple, Rapid and Validated High-Performance Liquid Chromatography Method Suitable for Clinical Measurements of Human Mercaptalbumin and Non-Mercaptalbumin. Ann Clin Biochem 55 : 121-127, 2018
5) 日本高血圧学会 減塩・栄養委員会 : スポット尿による食塩・カリウム摂取量推定ツール. https://www.jpnsh.jp/natkali-e/ (2022年10月1日閲覧)
6) Hoom EJ, et al : Diagnosis and Treatment of Hiponatremia : Compilation of the Guidelines. J Am Soc Nephrol 28 : 1340-1349, 2017
7) Shukuya K, et al : Novel Round Cells in Urine Sediment and Their Clinical Implications. Clinca Chimica Acta 457 : 142-149, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら