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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科76巻4号

2022年04月発行

文献概要

増刊号特集 専門性と多様性を両立させる! 泌尿器科外来ベストNAVI ●腫瘍外来●

転移性腎細胞癌

著者: 森田順1 七条武志1 深貝隆志1

所属機関: 1昭和大学医学部泌尿器科学講座

ページ範囲:P.148 - P.154

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代表的主訴

●腎細胞癌,腎摘除術後の定期CT検査で肺転移の出現が疑われた患者.

●咳嗽を主訴に来院した精査のCTで肺,骨,肝臓に転移を有する腎細胞癌の患者.

Point
◉腎細胞癌治療の根幹にあるのは現在でも手術(外科的摘除)である.進行性腎癌では,まずはその診断をしっかりとつけたうえで,手術が絡んでくるのか,そのタイミングも含めた検討が必要である.
◉そのうえで,進行性腎癌治療は薬物療法が中心となる.現在では,免疫チェックポイント阻害薬(ICI),分子標的薬,それらのコンビネーションなど,一次治療から複数の薬剤選択肢に迫られる.常に新しい知見に基づき,個々の患者背景に即した薬剤選択,治療戦略が求められる.

参考文献

1) 日本泌尿器科学会 (編) : 腎癌診療ガイドライン2017年版. p6, 2020年6月アップデート https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/33_renal_cancer_2017_rev2020_info.pdf (2022年4月1日閲覧)
2) Méjean A, et al : Sunitinib Alone or After Nephrectomy in Metastatic Renal-Cell Carcinoma. N Engl J Med 379 : 417-427, 2018
3) Heng DY, et al : External Validation and Comparison with Other Models of the International Metastatic Renal-Cell Carcinoma Database Consortium Prognostic Model : A Population-Based Study. Lancet Oncol 14 : 141-148, 2013
4) Darnell EP, et al : Immune-Related Adverse Events (irAEs) : Diagnosis, Management, and Clinical Pearls. Curr Oncol Rep 22 : 39, 2020
5) 臨床泌尿器科編集委員会 (編) : 泌尿器科当直マニュアル. 臨泌74 (増) : 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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