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書評
がんCT画像読影のひきだし―稲葉吉隆,女屋博昭,清水淳市,前田章光 編 フリーアクセス
著者: 松尾宏一12
所属機関: 1福岡大薬学部・臨床薬学 2福岡大学病院薬剤部
ページ範囲:P.417 - P.417
本書のポイントは「序」にあるように,到達目標を「自力でCT読影ができる」という高いレベルに置くのではなく,若手のメディカルスタッフが「症例報告会における医師の議論やカルテの記載内容を理解し,患者さんの病態をより深く理解できるようになる」という,取り組みやすくかつ実践的なレベルに設定したことだ.そのため,全編において難解な理論については深く立ち入らずにシンプルな内容に徹し,CT画像に詳しくない読者でもスムーズに内容を理解できる.とはいえ,初学者が学習すべきことはしっかり押さえられており,その結果,本書のターゲットであるがん医療に携わるメディカルスタッフにとって非常に理解しやすい入門書となっている.
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