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雑誌目次

雑誌文献

臨床泌尿器科76巻7号

2022年06月発行

雑誌目次

特集 トラブルゼロを目指した泌尿器縫合術―今さら聞けない! 開放手術のテクニック 企画にあたって

トラブルゼロを目指した泌尿器縫合術―今さら聞けない! 開放手術のテクニック フリーアクセス

著者: 近藤幸尋

ページ範囲:P.427 - P.427

 近年の泌尿器科手術は,低侵襲手術が広く行われており,2022年4月からはロボット支援手術も副腎の手術,腎摘除術や腎盂尿管全摘除術まで適応が拡大されています.低侵襲手術における指南書は,単行本として多く出版されています.しかし開放手術は決してなくなるわけでなく,より条件の厳しい症例において行われているのが実情です.この厳しい条件下での各手術の方法は異なっても,剝離,結紮,縫合,再建などの操作を的確に行わなければなりません.そのなかでも縫合に関しては,手術者の技量の差が結果において目に見えて現れる手技となります.また泌尿器科手術においては,縫合する臓器のバラエティが豊富なことも特徴です.

 そこで本企画では,あえて開放手術をテーマに「トラブルゼロを目指した泌尿器縫合術」を諸先生に執筆いただきました.まず総論では,フレイルなど問題となっているなか,栄養管理に関しても解説いただきました.そして形成外科領域より縫合跡を目立たせない縫合の工夫を,そして感染創や小児に至る特殊ケースでの縫合を解説していただきました.各論では各泌尿器科が扱う臓器に加えて血管縫合として,内シャントや腎移植での縫合も含めて解説していただいています.各臓器および各組織により適切な縫合糸を選択していただき,先生方のこれからの手術縫合の指南書となることを願っております.

〈総論〉

創傷治癒を促進するための栄養管理

著者: 古川勝規

ページ範囲:P.428 - P.431

▶ポイント

・患者の栄養状態は,手術成績に直結する.

・栄養評価には,SGAをはじめさまざまなツールがある.

・高度栄養不良の症例では,術前に7〜14日間の栄養療法が推奨されている.

縫合手技の基本と縫合跡を目立たせないための工夫

著者: 小川令

ページ範囲:P.432 - P.437

▶ポイント

・腹部は,内視鏡・開腹手術ともに横切開が縦切開に比べてトラブルが少ない.

・ケロイド・肥厚性瘢痕は,真皮の炎症の結果であり,創を真皮縫合で強く縫合するのではなく,皮下組織でしっかり寄せておく.

・術後は,最低3か月の創の安静・固定が大切であるが,ひとたびケロイド・肥厚性瘢痕を生じた場合は副腎皮質ステロイドテープ剤を開始する.

感染創の縫合

著者: 丸山雄樹 ,   渡邉豊彦

ページ範囲:P.438 - P.443

▶ポイント

・感染創の治癒促進のためには,wound bed preparation(創面環境調整)の実践が必要で創面環境調整には,①壊死物質の除去,②滲出液のコントロール,③感染の制御が重要である.

・創部に感染兆候を認めた場合,縫合糸やステープルを抜去のうえ,すみやかに創開放を行い,排膿ドレナージおよび十分なデブリードマンを行う.

・感染創は待機的一時閉鎖を念頭に置く.3〜5日創を開放のままとし,ドレッシングを毎日交換しながら感染兆候の改善を確認し閉鎖縫合を行う.

小児の縫合―尿道下裂の手術で小児の縫合技術を学ぶ

著者: 林祐太郎 ,   西尾英紀 ,   水野健太郎

ページ範囲:P.444 - P.454

▶ポイント

・小児泌尿器科領域の手術のなかで,尿道下裂は最も高度の縫合技術を要すると考えられている.

・しかし,工程はデザイン→切開→剝離→止血→縫合という一般的な手術の基本操作の積み重ねである.

・使用する手術器具と縫合資材の説明に加えて,筆者が行っている尿道下裂の手術技術について縫合手技を中心に解説した.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年6月末まで公開)。

〈各開放手術における縫合術〉

腎臓の縫合

著者: 川喜田睦司

ページ範囲:P.456 - P.459

▶ポイント

・腎をしっかり冷却する.

・尿路の開放部,血管の断端を吸収糸で確実に縫合する.

・腎洞にボルスターを置き,実質の2分の1から3分の2に運針してゆっくり締める.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年6月末まで公開)。

膀胱全摘除の尿路変向における縫合術

著者: 三木淳

ページ範囲:P.460 - P.464

▶ポイント

・回腸尿管吻合では,尿管の最短化と尿管粘膜を確実に縫合することが重要であり,Bricker/Nesbit法,またはWallace法ともに,モノフィラメント吸収糸を用いた連続縫合を行う.

・新膀胱造設時の腸管縫合は,吸収性barbed suture糸を用いて,術者と協調して助手が糸に緊張をかけ,緩みをなくすことで,テンポよく確実な連続縫合を行う.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年6月末まで公開)。

前立腺の縫合

著者: 福本哲也 ,   雑賀隆史

ページ範囲:P.466 - P.470

▶ポイント

・陰茎背静脈叢(DVC)処理に入る前に前立腺尿道の前方,側方の剝離をきっちりとしておくこと.

・DVCの結紮は,尿道前方だけでなく側方にも存在する血管束を意識した処理をする必要がある.

・尿道への運針は,尿道粘膜までしっかりかけることが必要であり,尿道カテーテルをうまく用いることで運針のためのスペースを作ることができる.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年6月末まで公開)。

陰囊の縫合

著者: 白井雅人 ,   辻村晃

ページ範囲:P.472 - P.475

▶ポイント

・精管周囲の血管を損傷することにより,血流障害を来し閉塞するリスクがある.精管周囲を愛護的に扱う.

・精管吻合,精管精巣上体吻合はwatertightに行う.

・縫合糸は非常に細く肉眼では見えにくいため,紛失しないよう常にガーゼ上で扱う.

陰茎の縫合(包茎手術)

著者: 永尾光一

ページ範囲:P.476 - P.482

▶ポイント

・背面切開では,皮下組織剝離と犬の耳状変形の修正を行う.

・環状切除術では,糸の跡を残さないため結節縫合より水平マットレス縫合が推奨される.

・包皮を亀頭にかぶせて行う自慰習慣患者には,手術は慎重にするべきである.

血管の縫合①:内シャント(AVF)の吻合

著者: 長沼俊秀 ,   武本佳昭 ,   岩井友明 ,   内田潤次

ページ範囲:P.484 - P.488

▶ポイント

・内シャント(AVF)手術が成功するか否かは,術前の評価と準備でほとんど決まる.

・AVFの吻合は,側側吻合・端側吻合・端端吻合の3パターンに分けられるが,ガイドラインでは側側吻合(機能的端側吻合)が推奨されている.

・AVFの手術手技は,確固たるエビデンスが少なくバリエーションが多いが,術者の一番習熟している方法で行うのがベターと考える.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年6月末まで公開)。

血管の縫合②:腎移植の吻合

著者: 渡口誠 ,   石田英樹

ページ範囲:P.490 - P.495

▶ポイント

・腎移植の血管吻合は,深い術野での緻密な操作が求められるため難易度の高い手術である.その血管吻合を確実に行うためにも,針の持ち方から意識する.

・尿管吻合において,薄い膀胱粘膜は,尿管壁よりも縫代を厚くとるように運針し,ピッチを細かくすることで尿瘻を防ぐ.また縫合のやりやすさは助手の術野の展開が大きく影響するため,その都度助手に指示を出しながら行う.

*本論文中、[▶動画]マークのあるものにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年6月末まで公開)。

症例

術前の画像診断により精巣を温存し得た傍精巣線維性偽腫瘍(fibrous pseudotumor)

著者: 海野智之 ,   伊藤吉三 ,   斎須和浩 ,   横井聡始

ページ範囲:P.497 - P.500

 78歳男性.1か月前より右陰囊内に鶏卵大の腫瘤認め,近医受診.精巣腫瘍を疑い当科紹介された.超音波断層撮影では内部低エコー充実性で所々に石灰化を思わせる強い音響効果を伴った径6cmの腫瘤を認めた.CT,MRI検査では明らかなリンパ節転移,遠隔転移を認めずとも悪性腫瘍を否定できないため,右陰囊内腫瘤切除術を施行.腫瘍は被膜に覆われ精巣正常組織と剝離可能であったため,右精巣を温存できた.病理組織は傍精巣線維性偽腫瘍(fibrous pseudotumor)であった.

書評

がんCT画像読影のひきだし―稲葉吉隆,女屋博昭,清水淳市,前田章光 編 フリーアクセス

著者: 鈴木賢一

ページ範囲:P.502 - P.502

 本書を手にした瞬間,私は30年前のあの頃を思い出した.

 就職して間もない私は,憧れていた病棟業務に配属され,呼吸器内科を担当することになった.患者の情報共有のために毎週カンファレンスに参加し,カルテを閲覧する機会が格段に増えたが,CT画像や検査所見,専門用語のオンパレードで頭の中は混乱し,専門書を読みあされば何とかなると思ったが考えは甘かった.当時,呼吸器内科のY医師はカンファレンス終了後,途方に暮れていた私に画像の見方や検査値の解釈などについて,カルテや実際の画像を示し夜遅くまで丁寧にレクチャーしてくれたことを思い出した.

医学英語論文 手トリ足トリ いまさら聞けない論文の書きかた―千葉一裕 監修/堀内圭輔 著 フリーアクセス

著者: 齋藤琢

ページ範囲:P.503 - P.503

 このたび僭越ながら,『医学英語論文 手トリ足トリ いまさら聞けない論文の書きかた』(堀内圭輔先生 著)の書評を書く機会をいただいた.著者は慶大のご出身であり,慶大整形外科で活躍されたのち,現在は防衛医大と慶大の両方で後進の指導にあたっておられる.著者は留学先でADAM17など細胞外ドメインの切断プロテアーゼを研究し,帰国後も素晴らしい分子生物学研究をされていた.私はポスドクの頃に骨格形成や関節疾患においてNotchシグナルを扱っていたが,NotchとADAMの関係が深いことから,著者から遺伝子改変マウスをご供与いただき,さまざまなご指導をいただきながら共同研究を進める幸運に恵まれた.整形外科で分子生物学をたしなむ人は非常に限られている.著者は私より4学年先輩であり,整形外科医でありながら分子生物学に精通し,精力的に研究を続けておられる姿は,所属する医局こそ違えど常に励みであった.

 英語論文の執筆に関する本は数多出版されているが,本書は単なるハウツー本ではない.もちろん論文の構成に関して第Ⅲ章で十分に説明されており,ここを読むだけでも論文とは何かが明確に理解でき,初めての人でも論文を書こうという気になるだろう.第Ⅱ章の様式に関する知識も秀逸である.たかが様式と思う若手もいるかもしれないが,私も査読をしていて,優れた研究内容がいい加減な様式で叙述された例をみたことはない.第Ⅳ章ではFigureの作成,画像データやReplicationの考え方が記載されているが,誰もが抱く疑問を取り入れつつ,非常にわかりやすく記載されている.

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目次 フリーアクセス

ページ範囲:P.425 - P.425

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.507 - P.507

編集後記 フリーアクセス

著者: 小島祥敬

ページ範囲:P.508 - P.508

 私の職場の部屋の壁に,Edward Hicksの「平和の国」という絵のアートポスターが飾ってあります.「平和の国」は,旧約聖書の一書であるイザヤ書第11章にある「狼さえも子羊と住まい,豹は子供の横に伏し,子牛,若き獅子,肥畜も集い,幼き子が彼らを導く」という句を描いたものです.ポスターの片隅に「To Yoshiyuki Kojima, My good friend and esteemed colleague. May we always be friends and collaborators. Best, Douglas A Canning and family!」と直筆のサインが書かれています.このポスターをプレゼントしてくれたのが,ペンシルバニア大学・フィラデルフィア小児病院のDouglas A Canning教授です.そのCanning先生が去る5月30日に自転車事故で他界しました.

 13年前,腹腔鏡下手術やロボット支援手術の勉強するためにフィラデルフィア小児病院に留学しました.留学中は,手術もさることながらCanning先生との出会いは私にとって衝撃的なものでした.同僚や部下,medical staffに対してはもちろんのこと,一介の留学生にすぎない私に対しても,細やかな最上級の心遣いをたくさんいただき,それは帰国後も続きました.私の人生における出会いの中で最も尊敬できる人でした.

基本情報

臨床泌尿器科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1332

印刷版ISSN 0385-2393

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