臨床泌尿器科77巻1号

2023年01月発行

特集 もう悩まない! 小児泌尿器科疾患へのファーストタッチ

蓄尿障害―昼間尿失禁に対するファーストタッチ

著者： 市野みどり¹

所属機関： ¹長野県立こども病院泌尿器科

ページ範囲：P.34 - P.42

文献概要

▶ポイント

・尿失禁の診療において，過活動膀胱（OAB）と先天性尿路異常や神経因性下部尿路機能障害（NLUTD）を早期に鑑別する必要がある．

・小児尿失禁の原因は，OABが最多である．

・小児のOABの初期治療は，行動療法で，定時排尿と排便管理が重要である．

参考文献

1） 日本排尿機能学会, 他 （編） : 過活動膀胱診療ガイドライン ［第3版］. リッチヒルメディカル, 東京, 2022

2） 日本小児泌尿器科学会 : 幼小児の昼間尿失禁の診療とケアの手引き2019　https://jspu.jp/download/guideline/tebiki2019-6.pdf （2022年11月1日閲覧）

3） 日本小児栄養消化器肝臓学会, 他 （編） : 小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン. 診断と治療社, 東京, 2013

4） 今村正明, 他 : 日本語版DVSS （Dysfunctional Voiding Symptom Score） の公式認証―小児質問票における言語学的問題を中心に. 日泌会誌105 : 112-121, 2014

5） 日本排尿機能学会用語委員会 （編） : 日本排尿機能学会標準用語集 第1版. 中外医学社, 東京, 2020