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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科77巻8号

2023年07月発行

文献概要

特集 泌尿器がん薬物療法の副作用―支持療法を知らずして行うべからず!

制吐療法

著者: 齊藤光江1

所属機関: 1順天堂大学医学部乳腺腫瘍学講座

ページ範囲:P.594 - P.598

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▶ポイント

・化学療法誘発嘔気・嘔吐のマネジメントの基本は制吐薬の予防投与である.

・化学療法剤には,嘔吐事象を誘発するリスク別に高度,中等度,低度,最小度の催吐性に分類されており,リスク別に制吐療法が推奨されている.

・化学療法投与後,早期(24時間以内)の嘔吐事象はセロトニンに,遅発期(24時間後以降)の嘔吐事象はサブスタンスPにより引き起こされるため,これらの受容体拮抗薬が制吐薬として使用されている.

参考文献

1) Martin M : The Severity and Pattern of Emesis following Different Cytotoxic Agents. Oncology 53 (Suppl 1) : 26-31, 1996
2) Hesketh PJ : Chemotherapy-Induced Nausea and Vomiting. N Engl J Med 358 : 2482-2494, 2008
3) NCCN Guidelines for patients : Supportive care- Antiemesis 2022 https://www.nccn.org/patients/guidelines/content/PDF/nausea-patient.pdf (2023年5月20日閲覧)
4) Hesketh PJ, et al : Antiemetics : ASCO Guideline Update. J Clin Oncol 38 : 2782-2797, 2020
5) 日本癌治療学会ガイドライン : 制吐剤適正使用ガイドライン http://jsco-cpg.jp/item/29/index.html (2023年5月20日閲覧)
6) MASCC/ESMO Antiemetic Guidelines Update https://mascc.org/mascc-esmo-antiemetic-guidelines-update/ (2023年5月20日閲覧)
7) Okada Y, et al : One-Day versus Three-Day Dexamethasone in Combination with Palonosetron for the Prevention of Chemotherapy-Induced Nausea and Vomiting : A Systematic Review and Individual Patient Data-Based Meta-Analysis. Oncologist 24 : 1593-1600, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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