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特集 そうだったのか腎移植―泌尿器科ジェネラリストを目指そう! 〈実践編〉
腎移植後維持期外来診療における診療のポイント
著者: 石川里紗1 長浜正彦1
所属機関: 1聖路加国際病院 腎臓内科
ページ範囲:P.896 - P.901
文献購入ページに移動・腎移植患者は必ず3剤の免疫抑制薬を服用しており,他剤との相互作用や易感染性に注意する.
・移植後3〜6か月間は感染予防薬を服用しているため,その使用状況を確認する.
・移植腎は右(左)下腹部に位置し,腸骨内・外動脈および静脈に吻合しているため,大腿部からの中心静脈挿入や心臓カテーテル検査の際には配慮する.
・移植腎の尿管は短く逆流しやすいため,尿路感染症が起こりやすい.
・片腎かつカルシニューリン阻害薬(CNI)を服用しているため,腎機能が血行動態の影響を受けやすい.
・元は腎不全患者(透析患者)であり,動脈硬化のハイリスク集団である.
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