臨床泌尿器科78巻13号

2024年12月発行

特集 知ってますか?　ED診療の最前線

〈EDの病態，検査〉

EDの疫学とリスクファクター

著者： 水野隆一¹ 菊地栄次¹

所属機関： ¹聖マリアンナ医科大学 腎泌尿器外科

ページ範囲：P.1010 - P.1014

文献概要

▶ポイント

・EDの疫学は結果が異なるところがあるが，加齢は共通のリスクファクターであり，日本では有病率が高い．

・EDのリスク因子としてさまざまな因子が明らかにされている．

・EDの発症には血管や神経の障害が関与し，生活習慣改善や治療法の進歩が予防や治療に寄与しているため，最新情報の把握が重要である．

参考文献

1） Okada M, et al : What sexual symptoms are most related to testosterone deficiency among older Japanese men? Int J Urol 28 : 1306-1307, 2021

2） 鞍作克之 : 【男性性機能障害診療UP DATE】 CKDと性機能障害. 泌外35 : 1135-1140, 2022

3） Sugimori H, et al : Relationships between erectile dysfunction, depression, and anxiety in Japanese subjects. J Sex Med 2 : 390-396, 2005

4） 末富崇弘 : 【ED診療のフロントライン―この一冊で丸わかり!】 EDの病態 薬剤性ED. 臨泌75 : 644-648, 2021

5） Peleg LC, et al : Post-SSRI Sexual Dysfunction （PSSD） : Biological Plausibility, Symptoms, Diagnosis, and Presumed Risk Factors. Sex Med Rev 10 : 91-98, 2022

6） 高橋良輔 : 【脊髄病変と排泄・性機能障害】 脊髄障害と性機能障害. 脊椎脊髄ジャーナル34 : 253-255, 2021

7） 白井雅人, 他 : 【EDをあなどるなかれ―知っておきたい最近の話題】 リスクファクター. 臨泌70 : 996-999, 2016

8） Mostafa T, et al : Gene Polymorphisms Affecting Erectile Dysfunction. Sex Med Rev 8 : 561-572, 2020