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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科78巻2号

2024年02月発行

文献概要

特集 夜間頻尿に対する治療戦略―クリニカルイナーシャからの解放 〈夜間多尿(NP)に対するリアルワールドの治療戦略〉

本邦における女性NPに対する治療戦略

著者: 山本恭代1 古川順也1

所属機関: 1徳島大学大学院医歯薬学研究部泌尿器科学分野

ページ範囲:P.154 - P.159

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▶ポイント

・女性の夜間多尿の診断,治療には飲水量,排尿時間,排尿量を記載する排尿日誌の記載が必須である.

・治療は,就寝3〜4時間前からの飲水制限やカフェイン,アルコール制限を中心とした生活指導が中心となる.

・蓄尿障害を合併している症例では,過活動膀胱(OAB)治療薬が有用である.

参考文献

1) 本間之夫, 他 : 排尿に関する疫学的研究. 日排尿機能会誌14 : 266-277, 2003
2) 日本排尿機能学会, 他 (編) : 夜間頻尿診療ガイドライン [第2版]. リッチヒルメディカル, 2020
3) Matsuo T, et al : Effect of salt intake reduction on nocturia in patients with excessive salt intake. Neurourol Urodyn 38 : 927-933, 2019
4) 西村かおる, 他 : 健常高齢者の夜間頻尿へのハイソックス着用効果. 日老泌尿会誌35 : 119, 2022
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8) 日本間質性膀胱炎研究会, 他 (編) : 間質性膀胱炎・膀胱痛症候群ガイドライン. リッチヒルメディカル, 2019
9) Ozaki Y, et al : Female sexual dysfunction and lower urinary tract symptoms associated with vulvovaginal atrophy symptoms : Results of the GENJA study. Int J Urol 30 : 860-865, 2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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