文献詳細
増刊号特集 薬の使い方がすぐわかる 泌尿器科処方ガイド
9.腫瘍《標準治療》
文献概要
処方のポイント
●初回薬物治療では,IMDCリスク分類に基づいて,分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬を複数組み合わせる免疫複合療法が行われる.
●複数の免疫複合療法が保険収載されているが,直接比較試験は存在しないため,「患者側因子」「腫瘍側因子」「求められる臨床アウトカム」を考慮しつつ薬剤選択する必要がある.
●分子標的薬に伴う有害事象は休薬により回復するが,免疫チェックポイント阻害薬に伴う有害事象に対してはステロイドなどによる積極的治療が考慮される.
●初回薬物治療では,IMDCリスク分類に基づいて,分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬を複数組み合わせる免疫複合療法が行われる.
●複数の免疫複合療法が保険収載されているが,直接比較試験は存在しないため,「患者側因子」「腫瘍側因子」「求められる臨床アウトカム」を考慮しつつ薬剤選択する必要がある.
●分子標的薬に伴う有害事象は休薬により回復するが,免疫チェックポイント阻害薬に伴う有害事象に対してはステロイドなどによる積極的治療が考慮される.
参考文献
1) Tran J, et al : Clinical Review on the Management of Metastatic Renal Cell Carcinoma. JCO Oncol Pract 18 : 187-196, 2022
2) 日本泌尿器科学会 (編) : 腎癌診療ガイドライン2017年版 (2020年アップデート). メディカルレビュー社, 2020 https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/33_renal_cancer_2017_rev2020_info.pdf (2023年11月20日閲覧)
3) Fogli S, et al : Optimizing treatment of renal cell carcinoma with VEGFR-TKIs : a comparison of clinical pharmacology and drug-drug interactions of anti-angiogenic drugs. Cancer Treat Rev 84 : 101966, 2020
掲載誌情報