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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科78巻4号

2024年04月発行

増刊号特集 薬の使い方がすぐわかる 泌尿器科処方ガイド

9.腫瘍《抗がん薬の副作用対策》

免疫チェックポイント阻害薬に対する副作用対策

著者: 前嶋愛子1

所属機関: 1国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科,泌尿器・後腹膜腫瘍科

ページ範囲:P.204 - P.207

文献概要

処方のポイント

●免疫チェックポイント阻害薬では,従来の殺細胞性抗腫瘍薬や分子標的薬ではみられない多岐にわたる免疫関連有害事象(irAE)が発生しうる.

●間質性肺障害,肝障害,大腸炎,腎障害,皮膚障害などに代表される臓器障害については,重症度によってステロイドや免疫抑制薬の投与の要否を早急に判断する必要がある.

●1型糖尿病や甲状腺機能障害,副腎障害,下垂体障害などの内分泌異常については補充療法が終生必要となる場合もあり,内分泌専門医へのコンサルテーションを考慮する.

参考文献

1) Champiat S, et al : Management of immune checkpoint blockade dysimmune toxicities : a collaborative position paper. Ann Oncol 27 : 559-574, 2016
2) Postow MA, et al : Immune-Related Adverse Events Associated with Immune Checkpoint Blockade. N Engl J Med 378 : 158-168, 2018
3) 日本臨床腫瘍学会 (編) : がん免疫療法ガイドライン 第3版. 金原出版, 2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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