文献詳細
特集 泌尿器科医のための核医学―正しく理解して潮流に乗れ!
企画にあたって
泌尿器科医のための核医学―正しく理解して潮流に乗れ! フリーアクセス
著者: 志賀哲1
所属機関: 1福島県立医科大学ふくしま国際医療科学センター 先端臨床研究センター
ページ範囲:P.341 - P.341
文献概要
2021年のI-131 MIBG治療薬承認および,前立腺特異的膜抗原(PSMA)を標的とするPETイメージングやLu-177を用いたPSMA療法の出現は,この変化を大きく後押ししています.PSMA PETは,前立腺癌の病期診断や再発検出,転移の評価において非常に有用であり,また,Lu-177 PSMA治療のコンパニオン診断薬として使われています.PSMA治療薬はPSMA PET診断薬と類似または同じ構造の薬剤にLu-177やAc-225の治療用ラジオアイソトープ(RI)を標識することにより,進行した去勢抵抗性前立腺癌に対し一定の治療効果を上げ,新たな治療選択肢として注目されています.
掲載誌情報