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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科78巻7号

2024年06月発行

文献概要

特集 キャッチアップ精巣腫瘍―今,知っておくべき進歩 〈オーバービュー〉

精巣腫瘍手術の注意点―高位精巣摘除と化学療法後の残存腫瘍切除

著者: 中村晃和1

所属機関: 1大阪府済生会吹田病院 泌尿器科

ページ範囲:P.446 - P.451

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▶ポイント

・高位精巣摘除術では,術後腫瘍マーカーの正常化や最低値を確認し,治療の継続の要否を判断する.

・後腹膜リンパ節郭清術では,神経温存を検討し,温存を意識した手術を行う.

・後腹膜リンパ節以外の転移巣も残存している場合は,切除の可能性を検討し,可能な限り完全切除を目指す.

・最後の仕上げである残存腫瘍切除が円滑に施行できるように化学療法中から複数科によるチームを形成し術式や切除範囲を検討してゆく.

参考文献

1) 日本泌尿器科学会, 他 (編) : 精巣腫瘍取扱い規約 第4版. 金原出版, 2018
2) Donohue JP, et al : Nerve-sparing retroperitoneal lymphadenectomy with preservation of ejaculation. J Urol 144 : 287-291, 1990
3) Cho JS, et al : Modified retroperitoneal lymph node dissection for post-chemotherapy residual tumour : a long-term update. BJU Int 120 : 104-108, 2017
4) Nicolai N, et al : Laparoscopic Postchemotherapy Retroperitoneal lymph-Node Dissection Can Be a Standard Option in Defined Nonseminomatous Germ Cell Tumor Patients. J Endourol 30 : 1112-1119, 2016
5) Nakamura T, et al : Clinical outcomes and histological findings of patients with advanced metastatic germ cell tumors undergoing post-chemotherapy resection of retroperitoneal lymph nodes and residual extraretroperitoneal masses. Int J Urol 22 : 663-668, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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