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慶大外科臨牀に於ける横隔膜下膿瘍の統計的觀察
著者: 一川泰彥1 加藤〓1
所属機関: 1慶應義塾大學醫學部外科學教室
ページ範囲:P.35 - P.38
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横隔膜下膿瘍は1832年Cruveilhier氏により初めて發見せちれて以來,外科的に取扱はれBanard,Piquand,Nather氏等,又吾國に於ては桂,牛田,寺内,秋山氏等の報告があるが,その診斷,治療は容易ではなく豫後も不良なる場合が尠くない。又,熱帶地と異りアミーバ赤痢の稀有な日本々土に於ては,その症例も比較的尠いので茲に大正9年より昭和18年に至る24年間に當外科學教室に於て經驗せる14例に就て統計的觀察を試み諸賢の叱正を乞ひ,將來の研究に資せんとする次第である。
横隔膜下膿瘍は1832年Cruveilhier氏により初めて發見せちれて以來,外科的に取扱はれBanard,Piquand,Nather氏等,又吾國に於ては桂,牛田,寺内,秋山氏等の報告があるが,その診斷,治療は容易ではなく豫後も不良なる場合が尠くない。又,熱帶地と異りアミーバ赤痢の稀有な日本々土に於ては,その症例も比較的尠いので茲に大正9年より昭和18年に至る24年間に當外科學教室に於て經驗せる14例に就て統計的觀察を試み諸賢の叱正を乞ひ,將來の研究に資せんとする次第である。
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