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臨牀例
胸壁腫瘤を主訴とする胃癌の1例
著者: 天野信一1
所属機関: 1東京醫科大學第一外科教室
ページ範囲:P.49 - P.53
文献購入ページに移動緒言
胃穿孔は胃潰瘍の場合は決して珍しいものではないが,胃癌の穿孔は比較的稀なものである。
私は最近,胸壁の有痛性腫瘤を主訴とした患者に於て,それが胃の潰瘍癌の體壁への被覆性穿孔の結果,穿孔部より胸壁に癌組織が連續的に發育して腫瘤を形成した1例を經驗したので,茲に報告する。
胃穿孔は胃潰瘍の場合は決して珍しいものではないが,胃癌の穿孔は比較的稀なものである。
私は最近,胸壁の有痛性腫瘤を主訴とした患者に於て,それが胃の潰瘍癌の體壁への被覆性穿孔の結果,穿孔部より胸壁に癌組織が連續的に發育して腫瘤を形成した1例を經驗したので,茲に報告する。
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