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文献詳細

雑誌文献

臨床外科1巻3号

1947年04月発行

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十二指腸潰瘍外科の現状

著者: 大井實1

所属機関: 1熊本醫科大學 2熊本醫科大学附屬專門部

ページ範囲:P.22 - P.28

文献概要

緒言
 内科的治療の面でならともかく,外科的治療の面から見た十二指腸潰瘍は胃潰瘍の場合とその趣を異にするところが少からす存在する。ことに近年十二指腸潰瘍の臨牀例は胃潰瘍の臨牀例に較べて増加の傾向にあり,その手術例が胃潰瘍手術例よりも多數に上ってゐる報告が少くない。私は從來とかく十二指腸潰瘍外科が胃潰瘍外科に附隨的に取扱はれ勝ちであつた傾向を喜ばないのである
 私は次に十二指腸潰瘍外科の現状が果して吾々の滿足できる水準にあるか否かを考察し,もし今後吾々の努力すべき面が殘つてゐるとするならば,如何なる面であるかを檢討してみたい。このやうな大きな問題は經驗の至つて少ない私のごときものが取扱ふべきでないことはよく知つてゐる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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