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文獻
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ページ範囲:P.52 - P.54
文献購入ページに移動☆關節鏡の現況
高木 憲次
(臨床醫報第1年第1卷頁26)
大正7年膀胱鏡を以つて屍體の關節内景を覗いたのが初まりで大正10年には膀胱鏡の膝部彎曲を除いただけのものを造つたが之は關節腔に刺入するには太すぎた。臨牀上に用ひることの出來る關節鏡は昭和6年(1931)に完成した。之によつて病竈を鏡覗しつつ標本を採取し又寫眞撮影が可能となつた。同時に關節鏡によつて關節内が充分に觀察出來るので必然的に關節鏡的生理學及び形態學が起り之が更に關節鏡による檢診に學問的基礎をあたへることになつた。
この線に沿つて教室の研究が行はれ關節鏡病理學が築かれつつあるのである。關節水腫と關節結核の鑑別,關節鼠の除去を初め關節に關する諸疾患の診斷及び治療はかくて高度の進歩を遂げつつあるのである。
高木 憲次
(臨床醫報第1年第1卷頁26)
大正7年膀胱鏡を以つて屍體の關節内景を覗いたのが初まりで大正10年には膀胱鏡の膝部彎曲を除いただけのものを造つたが之は關節腔に刺入するには太すぎた。臨牀上に用ひることの出來る關節鏡は昭和6年(1931)に完成した。之によつて病竈を鏡覗しつつ標本を採取し又寫眞撮影が可能となつた。同時に關節鏡によつて關節内が充分に觀察出來るので必然的に關節鏡的生理學及び形態學が起り之が更に關節鏡による檢診に學問的基礎をあたへることになつた。
この線に沿つて教室の研究が行はれ關節鏡病理學が築かれつつあるのである。關節水腫と關節結核の鑑別,關節鼠の除去を初め關節に關する諸疾患の診斷及び治療はかくて高度の進歩を遂げつつあるのである。
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