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臨牀例
視神經交叉部腫療例—結核腫
著者: 田中憲三1
所属機関: 1順天堂醫科大學外科
ページ範囲:P.20 - P.22
文献購入ページに移動 兩耳側半盲を主訴とする腦腫瘍は主として壯年者に見られ色素嫌忌性腺腫,鞍部メニンジオーマ等が主であり時に視神經交叉蜘蛛膜炎も同樣の症状を呈する。又幼年者では下垂體柄部腫瘍,視神經交叉グリオーム等の際にも見ることが出來る。本例は異型ながらも術前に下垂體腺腫と診斷し手術を行つたものであるが,意外にも組織學的に視神經交叉部結核腫であることが判明したので,其の經過,診斷,剖檢所見に少なからず興味ある點があるのでこゝに報告する次第である。
症例志○秀○ 38歳 男子 昭和21年10月23日初診向30日 入院。
症例志○秀○ 38歳 男子 昭和21年10月23日初診向30日 入院。
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