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文献詳細

雑誌文献

臨床外科10巻1号

1955年01月発行

綜説

炭坑に於ける脊柱骨傷の統計的並びにレ線学的観察

著者: 赤津隆12

所属機関: 1九大整形外科教室 2九州採炭中央病院

ページ範囲:P.51 - P.54

文献概要

 脊柱骨傷が労働災害上重要な事は,其の治療が比較的長期を要し,治療判定が困難で重労働復帰を困難にし就中脊髄損傷を伴う者の予後は甚しく不良なる為である.然るに産業災害上脊柱骨傷は少くなく,特に炭坑に於ては特殊作業環境より多発するものと一般に認められている.昭和7年喜多氏は三池炭坑の脊柱損傷につき詳細に報告し続いて渡辺成松氏等も統計的観察を行つている.私は最近4年6ヵ月間(昭和24年1月より同28年6月の間)に九採中央病院にて業務上負傷による脊柱骨傷88例を経験し,これにつき観察を試み,天児教授の先に提唱せられたWatson-Jonesの3型を含む4型に分類し特に労災との関係を考慮し調査を行い,知見を得たので報告し諸賢の御批判を乞い御参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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